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英文を読む時に、「返り読み」をしていませんか。
中学・高校の英語の授業では、英文の内容が正確に
理解できているかどうかをチェックするために
英文和訳が行なわれます。
しかし、この英文和訳の習慣が、
英語学習を行なう際に思わぬ弊害となっています。
例えば、
I think this tennis player has a great talent.
私は、このテニス選手はある素晴らしい才能を持っていると思う。
という文を英日で見てみましょう。
この英文を和訳するために日本語の順番で読んでみると
1:私は、2:この、3:テニス、4:選手は、5:ある、
6:素晴らしい、7:才能を、8:持っている、
9:と思う。
1:I、2:this、3:tennis、4:player、5:a、6:great、
7:talent、8:has、9:think
という順番で読まないと訳せません。
これを返り読みと言います。
返り読みをした結果、
英文は、
I this tennis player a great talent has think.
となってしまいます。
このような読み方をするネーティブスピーカーは
いませんよね。
要するに、返り読みをすることによって、
英文のリーディングをする際に余計な時間が
かかってしまうということです。
これが、英会話になると、こんな時間はありません。
相手の発言を返り読みの思考回路で語順を変えて
日本語で理解して、日本語で答えを出し、
それを英訳して話す。
これを、数秒の間でできるわけがありませんよね。
英語も日本語も、左から右へ書かれている順番に
読んでいき、そのまま理解する必要があるわけです。
我々が日本語を返り読みしないように。。。
ポイントは、動詞の位置を抑えることです。
前述の例文を見てみると、英語では2番目、
日本語では最後に来ています。
つまり、英文を読みながら、主語と動詞がわかれば
後は補足なので、文の大意は把握できます。
英文も和文と同様に1度で読み切れるように
トレーニングが必要です。
返り読みをしない習慣をつけましょう。
<追 伸>
私が以前、テニスコーチをやっていたときに、
私のスクール生の中にプロの翻訳家の方がいました。
私はその頃、英文を英語の語順で理解するために、
日本語を英語の語順で話していました。
先程の例文であれば、
「私は思う。このテニス選手は素晴らしい才能を持っていると。」
というように。
それを聞いた、プロの翻訳家のスクール生さんが、
「コーチ、何でそんなしゃべり方をするのですか?」
と聞いてきたので、私は、
「英語を返り読みしないようにトレーニングしているのです。」
と答えたら、そのスクール生さんに、
「コーチ、それは完全に病気です。」
と言われてしまいました。笑
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