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■■ 英語の歴史6
今回は、英語が世界に広がるきっかけができる近代英語の時代(中期)です。
■ 近代英語(Modern English)の時代:15世紀~20世紀
□ 近代英語の時代(中期):16世紀~17世紀
この時代の主なトピックス
・スペインの無敵艦隊を破る:1588年
→ イギリスが世界の覇者へ、英語が世界に広まるきっかけになる
・イギリス東インド会社設立:1600年
→ インド、アジアへの進出が始まる
・ジェームス1世の命により欽定訳聖書が刊行される:1611年
→ 聖書がラテン語から英語で書かれるようになる
・ピルグリムファーザーズがメイフラワー号でアメリカに渡る:1620年
→ 英語の歴史にアメリカが加わる
1588年に、アルマダの海戦でイギリス海軍がスペインの無敵艦隊を破り、
イギリスが制海権を獲得し世界の覇者となっていくきっかけとなりました。
1600年には、イギリス東インド会社が設立され、インドや東アジアに進出し
後にインドを植民地とします。
1611年に、国王ジェームス1世の命により「欽定訳聖書」が刊行されました。
それまで、聖書はラテン語で書かれていて、ラテン語を学習した人しか聖書を
読むことができなかったのですが、これにより聖書が英語に翻訳され、誰でも
読むことが可能になりました。そして、この英語で書かれた聖書が印刷技術の
発展とともにあっという間に広がり、シェイクスピアの英語とともに国民の
愛読書となっていきました。
ちなみに「欽定」とは「君主の命による選定」という意味です。
ところで、1534年に成立した英国国教会は、17世紀にかけて、
教会の改革を主張する清教徒(ピューリタン)が勢力を持つようになり、
特に国教会からの分離を求めるグループは分離派と呼ばれ、弾圧を受けていました。
この為、信仰の自由を求めた清教徒を含む102人のピルグリムファーザーズ
(Pilgrim Fathers)と呼ばれる人達がメイフラワー号に乗ってアメリカに渡りました。
彼らは、キリスト教徒にとって理想的な社会を建設することをめざしました。
彼らの上陸地は、ニューイングランドと呼ばれる現在のアメリカにおける
最初の植民地となりました。
そして、北米で英語が広く話されるようになる第一歩が始まったのです。
その後、イギリスは世界の各地に次々と植民地を獲得し、英語圏がさらに
拡大していきます。
次回は、
■ 近代英語(Modern English)の時代:15世紀~20世紀
□ 近代英語の時代(後期):17世紀~20世紀
について解説します。
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