英語はなぜ表音文字ではないのか PART2 | フロリダテニス留学後、英語学習に目覚め、英会話をマスター!英語を駆使し世界中で活躍する国際人を目指す元テニスプレーヤーのブログ

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本日のアドバイス



<質 問>


「英語はアルファベットを使っているのに、なぜ表音文字ではないのですか?」 PART2



<回 答>


前回お伝えした、イギリスと英語にまつわる歴史を復習すると、



● 英語以前の時代:5世紀半ば以前


● 英語の時代:5世紀半ば以降


 ■ 古英語(Old English)の時代:5世紀半ば~11世紀半ば


 ■ 中英語(Middle English)の時代:11世紀半ば~15世紀


 ■ 近代英語(Modern English)の時代:15世紀~20世紀



さらに、この時代の流れの中で、英語が表音文字ではなくなった出来事が



● 英語の時代:5世紀半ば以降


 ■ 中英語(Middle English)の時代:11世紀半ば~15世紀


  ・大母音推移(Great Vowel Shift)という現象が起こる:15世紀


    → 長母音の音の変化、二重母音の発生


    → これ以降「発音と綴り字の不一致」といった、英語特有の現象が起こる事となる    



 ■ 近代英語(Modern English)の時代:15世紀~20世紀


  ・活版印刷の発明:15世紀


    → たくさん存在した方言の中から、ロンドンの方言が標準語になる


    → 綴りが固定化する


  ・大母音推移(Great Vowel Shift)が続く:15世紀~17世紀


    → 音の変化は続くが、綴りは固定化されているので、「発音と綴り字の乖離」が激しさを増す


です。


この、大母音推移と活版印刷の発明・普及により、英語が表音文字から


表音文字ではない言語になっていったのです。



ここで、大母音推移(Great Vowel Shift)について解説すると、


英語は中英語の時代に、強勢のある長母音の調音位置が一段ずつ高くなり、


これ以上高くなることのできない[i:][u:]はいわゆる「音の割れ」を起こして


二重母音化したのです。



これを具体的に説明すると、次のようになります。


まず、「ア→エ→イ」と発音してみてください。


そうすると、舌が下から上に移動するのが分かると思います。


そして、「オ→ウ」と発音すると舌が少し後ろに移動して、


同じように舌が下から上に移動します。


大母音推移というのは、簡単に言うと、「ア」が「エ」に、


「エ」が「イ」に変わるように、


本来の発音から一段階舌の位置が上がる現象のことを言います。


「イ」や「ウ」のように、舌の位置が一番上にあったものは、


二重母音になり、「アイ」や「アウ」のようになりました。



このように、長期間にわたって発音が徐々に変化したにもかかわらず、


活版印刷の発明・普及により、綴りは昔のままであったことが、


「英語の発音」と「綴り」の不一致をもたらすことになりました。



ちなみに、大母音推移以前は、英語の綴りはその発音にほぼ忠実に


書かれていたため、日本におけるローマ字に近い「発音と綴り」の関係でした。



これが、現在、英語が表音文字になっていない原因です。






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