こんにちは。バイリンガル・アカデミーです。

昨日の記事ではESLについてとりあげました。
さて、先日

「日本の学校とインターナショナルスクールのカリキュラムの違い」

についてご質問がございました。

今回は全体的に見た、日本の学校とインターナショナルスクールのカリキュラムの違い
について取り上げたいと思います。

インターナショナルスクールは欧米のカリキュラムを基に構築されています。
そのため授業は基本的にはすべて英語で行われます。
その他にもインターナショナルスクールと日本の学校のカリキュラムには様々な違いが
みられます。 

大きく下記の4点が日本の教育制度と大きく異なる点です。

①小学校6年、中学校2年、高校4年である
②能力別クラス別けと、幅広い選択科目がある
③参加型の授業で、生徒からも意見をどんどん言う
④長い夏休みがあり、その間に様々な経験を積む


順番に見ていきましょう。

①小学校6年、中学校2年、高校4年である
インターナショナルスクールでは、小学校から高校まで、学年を数え直しません。
つまり小学3年生、高校2年生ではなく、Grade 3やGrade 11と、
小学校から高校までの12年間を1年生(Grade 1)~12年生(Grade 12)という形で
呼びます。
学校にもよりますが、小学校は1~6年生、中学校は7、8年生、高校は9~12年生である
ことが多いです。

②能力別クラス別けと、幅広い選択科目がある
インターナショナルスクールの教育制度は

「能力別クラス分け」+「選択科目のカリキュラム」

が組まれることが多いです。
生徒によって得意な授業、不得意な授業があるかと思います。
そのため、各授業が数レベルに別れていて、自分に合ったレベルのクラスに振り分けられ、
自分に合ったペースで授業を受けることができます。

もし生徒が、ある科目において高い能力を持っている場合、
その生徒は上級生のクラスに混じって勉強することも可能です。

全ての授業に置いて能力が高ければ、年齢関係なく飛び級も可能です。
(極端な例ですが、小学生が大学で勉強することもできます。)
また逆に学力的に学年を1つ落とした方が良いと判断されれば留年もあります

これはあくまでその生徒にとって、何がベストなのかの判断の結果です。
理解できていない部分がまだ多く残っており、全くついていけない授業を毎日受けるより、
もう一度しっかりと基礎から学び直した方がためになりますよね。

この能力でのクラス分けにより、得意な科目はどんどん伸ばしながら、
不得意な科目は自分のペースで着実に勉強することが可能なシステムとなっています。

学校にもよりますが、中学または高校から選択科目を選ぶことができます。
それは基礎授業の英語、数学、理科、社会、第2外国語以外の科目を
自由に取ることが出来るシステムです。
音楽、演劇、バンド、コンピューター、心理学、歴史と様々ですが
自分の興味のある授業を選ぶことができるので、個性が育ちます。

③参加型の授業で、生徒からも意見をどんどん言う
インターナショナルスクールの授業スタイルはその学校により異なりますが、
日本の学校と比較すると、参加型(先生が話すだけでなく、生徒も意見をどんどん言う)の授業
が多くみられます。

日本の学校では、レクチャー形式(主に先生が生徒に話しつづける)の授業が主ですが、
インターナショナルスクールでは、ディスカッション、ディベート、プレゼンテーションなどが
組み込まれている授業が多いです。
ここでの発言への積極性や、発言内容も成績に大きく影響するため、
生徒からも積極的に意見が出ます。

弊塾の生徒さんで、これからアメリカの学校やインターナショナルスクールに編入することを
目標としている方々は、ディスカッション、ディベート、プレゼンテーションを
中心とした授業を受けて、入学に備えてます。

④長い夏休みがあり、その間に様々な経験を積む
少し学校の勉強とはずれるのですが、教育制度の中で、
案外大きな役割を果たしているので取り上げます。

インターナショナルスクール(小学校~高校)は、夏休みが約3ヶ月と非常に長いことが特徴です。
その間に日本のインター生はアメリカに渡り、アカデミックキャンプ(勉強キャンプ)、
スポーツキャンプ、ミュージックキャンプなどのサマーキャンプに参加して、
長い夏休みを過ごします。
このように座って行う勉強とは異なる形でいろんな経験をする期間となっています。

ちなみに春休みは約1週間、冬休み(クリスマス休暇)は約2週間です。


いかがでしょうか?
日本の学校とインターナショナルスクールでは異なる点はたくさんありますね。
他にも、生徒の違いや、先生の違い、IBやAPといったカリキュラム等から来る
もっと詳細な違いなど、まだまだたくさんあります。

もしインターナショナルスクールに編入されることにご興味をお持ちであれば、
一度ご相談いただけたらと思います。
http://b-ac.jp/inquiry2/