ビーチをあとにした僕らは、レーザー光線と噴水を融合した壮大なミュージカル「ソング・オブ・ザ・シー」を観に行った。ここでノリの奥さんと子どもたちも合流。海の上の海水を霧状にしたスクリーンに映像を映し出す斬新なショーに夢中になった。おそらくアルバイトの人たちによる、音声と合わない口パクの三文芝居を差し引いても、見る価値のある素晴らしいショーだった。百聞は一見にしかず、あとは動画をご覧ください。
「ソング・オブ・ザ・シー」を観たあとは、チキンライスと並ぶシンガポール名物「チリクラブ」を食べにレストランに移動した。チリクラブは文字通り辛いカニ。大きいだけじゃなく身もしまったカニを、辛さに絶妙な甘さが混じったタレで調理してあるのだ。このチリクラブをオーストラリアの白ワインのつまみに楽しんだ。
美しいウォーターショーを目と耳で楽しみ、美味しい食事を目と鼻と舌で楽しみ、五感の全てでシンガポールを満喫した僕たちは、ノリの家まで美しいシンガポールの夜の街並みを歩いて戻った。
旅行前にノリが作ってくれた旅行プランだと、ここから僕とノリは飲みに出かけることになっていたが、疲れてベッドに直行する女房子供を見て自粛することに。考えてみれば朝から散歩に水泳に相撲でこっちもヘトヘトだ。かつて(1年前くらいまで)の僕ならここは無理矢理でも飲みに行ったのだが、去年のオーストラリア旅行で無茶をして、カキにあたって飛行機に乗れなかったことを思い出した(詳しくはコチラ)僕は、少し大人の判断をした。
ノリのうちにあるいいちこを同じくノリのうちにあったゲーターレイドで割ってみたら、意外と臭みが消えてトロピカルなサワーになって喜んだ僕は、ノリとソファーでいわゆる寝る前に軽く飲んでいた、。2杯目ににさしかかったころ、ノリが僕に人生について質問をしたので、熱く答えたあとでノリをどや顔で見たらノリは寝ていた。去年オーストラリアで食中毒になったときもノリといたなと思い出しながら僕の意識も遠くなっていった。(つづく)
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