科学的根拠の乏しい自己啓発にはまると

 

努力をしなくなる可能性が高くなる。

 

 

理由はシンプルでただの自己啓発は現実逃避になるからです。

 

もちろんただ努力すれば良いとも限らないのですが。

 

 

普通の自己啓発では現実が変わりにくい理由は現実逃避に繋がる場合と、

 

もう一つ大事なことがあります。

 

 

それは「人間の心理や行動原理」に触れていない場合です。

 

ここは本当に大事です。

 

 

人間性や行動力は何で決まるかというと、抽象的にいえばセルフイメージで決まるくらいはあなたもご存知でしょう。

 

では具体的にそれを説明できますか?

 

説明ができないとすれば、それは理解していないということになります。

 

セルフイメージというものは、具体的にいうと、ビリーフ(観念)、自尊心、認知、感情、臨場感、希望、自動思考、思考習慣、快楽、痛み、記憶、バイアス、によって構築されていきます。

 

持って生まれた遺伝的な性格の影響もありますが、それ以外の部分では人生の経験から上記の項目に対して様々な影響が複合的に絡み合って形成されていきます。

 

そんなに単純じゃないです。

 

とりわけビリーフや自尊心の影響はとても大きいものがあります。

 

それらに変化を与えていかないものは、自己啓発であろうと、心理学であろうとなかなか人生は変わりません。

 

 

だから自分の根底に何があるのかを確認することが大切です。

 

 

そして現実逃避から逃避して現実を観ること。

 

 

ただ現実に向き合えないほど疲れてしまった人

 

傷ついてしまった人は、まずはひたすら心と体を癒すこと。

 

 

立ち上がるための力を充電することが先決。

 

 

そうでない人で、現実を見ることが怖い場合や行動ができない場合、

 

心理的には、それはその先の失敗や挫折に対する恐れ、

 

潜在的に成功を否定する観念が隠れていることがあります。

 

 

あるいは自尊心が低いため、これ以上、嫌な自分を確認したくないと思っているかも。

 

 

このように人生がうまく行っている気がしない人は、大抵の場合はセルフイメージが大きく毀損していることが原因です。

 

 

もし理屈ではどうにもならない感情や感覚が邪魔をする場合は

 

トラウマ、パーソナリティ障害、場合によってはPTSDの影響が隠れていることもあります。

 

その場合は時間をかけてセラピーや認知行動療法をしてくことが必要です。

 

こういう人、日本人には一定数いるでしょう。

 

 

完璧主義と自己否定がセットになっている人だと相当時間がかかります。

 

 

そうでなくても仕事やコミュニケーションで問題を抱えていたり、ビジネスなどで結果が出せていなかったりする人ほどメンタルという人間の根底の部分に問題が隠れている可能性が高いのです。

 

そういう人はどれだけ、小手先の技術に頼ってもうまくはいかないのです。

 

調子の悪い人からすれば、人間って面倒くさい生き物であり、

 

調子の悪くない人からすれば、不思議で興味深い生き物なのです。

 

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