デートスポット黄金岬 番外編
デートスポット黄金岬の番外編でございます。
詳しくはデートスポット黄金岬第1話
をご覧下さい。
↑この辺り
今製作中の『流木の家』はちょうど黄金岬の下にあります。
俺はここでの制作作業は日が落ちると必ず止めます。
なぜならこの場所、結構気味が悪い。
だからあまり一人で作業するの嫌なんですわ。
今日もちょっと変な出来事が起きました。
親父が俺よりも先に製作中の小屋に行って作業してました。
俺は少し遅れて到着。
そこにご近所の知り合いが来て親父とお話してました。
俺は親父達の話の邪魔にならん程度に少し離れて海の方を見ていた。
しばらくしてその知り合いが帰るため車の方に歩き出した。
俺はそれを見て
「あ、もう帰っちゃうんだ」と思ってまた海の方を眺めていた。
そしたら突然誰かの声が聞こえた。
俺はすぐに振り向いたがそこには親父しかいない。
向こう側で帰ろうとした知り合いも俺と同時にこっちに振り返った。
知り合いには確認してないが恐らく俺と同じ声を聞いたんだと思う。
俺と知り合いだけがお互い誰かの声を聞いて同時に振り返った訳だ。
振り返った先には俺の親父しかいない。
でも親父の声ではなかったし、親父は普通に作業してる。
だから知り合いも空耳かな?と
ちょっと変な顔して帰っていった。
俺は一応親父に聞いてみた。
俺「親父!今、俺を呼んだか?」
親父「嫌、何にも呼んでないぞ。」
俺「あっそう・・・・・。今、誰かの声聞こえたんだけど親父聞こえたか?」
親父「嫌、何にも聞こえなかったぞ」
やっぱりこの辺りは気味が悪い。
こういう不可解な出来事がここでは何度か経験している。
今年の夏にキャンプしてたときも誰もいないはずなのにビーチボールがどこかから飛んできたこともあったしね。
昔、この岬の先っちょで俺の親父が無理心中をはかったカップルを引き上げたらしい。
親父の結婚式前日だったらしいので30年以上前の話だ。
若い男と女が足にストッキングを縛り付けて手首を切って海に身を投げた。
そこには二人の遺書や通帳なんかも置いてあったらしい。
親父はそれを読んだと言ってたわ。
京都と東京に離れ離れになるのが嫌で自殺したみたいです。
あくまでもウチの親父の話だからどこまで本当かは知らん。
今度誰かにちゃんと裏づけとって詳しい話を聞いてみようと思います。
デートスポット黄金岬の裏情報でした~。
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