先般、親子でポイント欲しさに旅館の注文、キャンセルを繰り返し、偽計業務妨害で逮捕された記事が大々的に報道されていた。
飲食店でのドタキャンの損害は一説では2000億というとんでもない金額になっている。
お客さんが、5000円コース10人と店側に申し込み、店側がこれをOKした段階で契約は成立している。口頭でも契約は成立するのだ。
当日、ドタキャンしたらどうなるか。
契約違反で損害賠償責任が生じることは疑いの余地はない。
問題は損害額である。
単純に5000円×10人分で5万円となりそうなものだが、ちょうど予約なしの客が
10人来て5000円のコースを頼んだ場合に、損害が発生したとはいえないだろう。
その点の立証の困難さ、お客の情報の少なさ(携帯番号が本当かどうかわからない)のと
回収の手間、困難さ(わざわざ裁判するのが面倒。判決とっても回収が面倒)からなかなか
いい解決策が見つからない。
最近では弁護士がこの手の回収業務に参入しているようだ。
予約時に一定額を前払いにすべし等の意見もあるが、日本にそのような文化は根付いて
いないし、あまりに面倒だとお客さんが逃げるのではとの不安もある。
なかなか難しい問題だ。
依頼されたどうするか?リスクを説明した上で、どうしてもしたいと言われればします。