冷間時、発進ががくがくといった感じで、スムーズな発信ができなくなった車両の整備を今日

は紹介します。

今回の整備内容は、エンジンの動力伝達系クラッチ周りの点検により異常ではなかったので

すが、メンテナンスといったとこでしょう。

さて整備内容はクラッチの断続的な滑りによって今回の発進時の違和感が出ていましたの

で、まずはクラッチシューの当たり面に形成された、ガラスの結晶みたいなものと、クラッチシ

ューの削れたカスの清掃です。

エアーブロウ後の写真ですので見た目のカスはもう取ってありますがかなり真っ黒でした。



 

上の写真左のシューの表面にたまった汚れがついているのを、軽くペーパーで削ります。

右側の写真は研磨後の写真です。(真似をして整備する方は300番以上のペーパーにしないと

線傷の深い物がついてしまうので要注意です。最初は試しに軽く削りましょう。) 下の写真左は

クラッチシューが当たるクラッチハウジングになります。ここにシューが回転最後はロッ クして

食いつきます。発進時のアクセルが激しい人ほどツルツル、色も焦げ付いてきますので 黒光り

してきます。極端な場合は若干紫がかってきます。この当たり面のツルツル&こびりつ いた汚

れを軽くペーパーをあててわざと面を荒立てます。そうする事で、クラッチの滑りを解消 するこ

とができます。 写真はエアーブロウ後の写真ですのでたまったカスはもうついていません。研

磨前の写真で す。 次に右の写真はクラッチシューの側面です。左側の方がわが最初に広がり

ながら当たるので よく削れています。写真の車両は走行7000キロほどになります。まだまだあ

りますが減りが速 いので20000キロまで持つかどうかです。

 
以上整備にて発信時の違和感は解消されましたが、この症状は故障ではなく、汚れや、摩耗

による発進性能の低下といったところで、メンテナンスにより良くなりましたがまたある程度走行

すると遅かれ早かれ同じ走り方をしていると出てくることでしょう。 他にもがくがくするといった症

状が出るケースも違う事に起因する場合がありますので、すべ てが今回と同じ原因ではない

ので、皆さんもがくがくするときは一度は点検しましょう。