「穴」のお話 クロモリロード完成秘話

いやはや…それはそれは長い道のりだったよ。
だって、まさか、まさか、こんなところに問題が潜んでるなんて誰も予想できないじゃない?
いや、オレだって、もうかれこれ6年以上自転車に乗り続けている訳だし…
まぁ最近の超々最新情報には若干着いてけてない…かもしれない、とは実はちょっと思うけど、
でも自転車のことはまぁいろいろと知ってる方だとは思うし、
それに、調べればネットにはほとんどの情報が載ってるから、わからなければググればいいだけだし…
だけど、まさか、まさか、そう、そのまさかだったんだよね。
甘く見てた?
そう、そうかもしれない。今にして思えば。認めたくはないけど…。
普通、あそこまで行ってたら、そのままゲームセットだと思うじゃない。
だけど、勝ったと思ったときが落とし穴とはよく言ったよね。
あ、………
………
そうそう、落とし穴、で思い出したよ。落とし穴じゃなく、穴の話をしようと思ってたんだ。
そう、今回はブレーキ穴の話。
またもや話が逸れそうになってしまった。気をつけないと。
そう、ブレーキ穴には実はサイズの違いがあるというお話。
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長い前置き、ちょっと失礼。
いや、全然もったいぶるような話ではないのだけど、ブレーキ穴の規格の違いというものが世の中にはあって、今回、その部分で若干苦労したなぁ…というお話をしたかっただけ。
つまりはこういうことだ。
今回私が組んだロードバイクのフレームは、今世紀のものではない。
それは今を遡ることはるか15万年も前、あ、いや、失礼、15年くらい前につくられたフレームのことだ。
「で、Bernardi」、あ、いや失礼、「De Bernardi」と呼ばれるそのクロームモブリデン鋼製のフレームは一部の規格が現在のものとは若干異なっていた。
リヤエンドは130mm、これは何の問題もない。今の規格と一緒だ。
ボトムブラケットはイタリアン規格。あ、これは考えようによっては多少レア感はあるが、ピナレロやコルナゴなどにあるようにイタリア製フレームとしては別段珍しいことではないので、これも難なくクリアできる。
ヘッドが1インチ。しかもスレッドタイプ。これも、ロードバイクとしてはもはや15万年前の化石……おっと、そこまでは行かないが、実際問題、現在ではロードとしてはかなりのレアモノとなる。だが、これも全く無問題だ。スレッド(ネジ切り)タイプの1インチヘッドセット、イタリアン規格は安くて良いものがいくらでも手に入る。
まぁ違いはそんなものだろう…とたかをくくっていた私が見逃していたのは、そう、なんとフロントブレーキ穴の規格だった!
今の普通のロードのフロントブレーキ穴の大きさ(直径)は、ブレーキ側が6mm、ネジ側が8mmだ。
だが、こいつは、そう、この15万年前のイタリアンロードのネジ側の穴はなんと直径7mm弱しかなかったのだ!
だから、コイツのために用意していたシマノ105のブレーキが装着できない~~!!!
しかもそのことが判明したのはほぼ真夜中近い23時55分頃。
あとはブレーキさえ取り付ければほぼ完成!
と思っていた矢先の出来事だっただけに、まさにゴールスプリントで優勝ゴール直前2メートルでカベンディッシュに差されたような気分だった…という訳。
「このフロントフォークは使えない!!!ど、どうしよう!!!!」
と、約0.5秒ほど床をころげまわって悶絶したが、冷静に考えれば、穴を大きくすれば良いだけの話。
穴を小さくするのはきっと結構大変だが、大きくするなら工具を使えば良いじゃないか!
という訳で登場願ったのは以下のマシーン。

▲リョービの振動ドリルはかなり強力。なんと切削オイルまであったので、金属加工だってできるのだ。
(ちょっと話が脱線しそうで怖いが、)つまりはこのドリルでグワワワワ~ンとフロントフォークのネジ側の穴を拡張し、結果として8mmの穴を設けることに成功したという訳だ。
もし、今後不幸にして同じ境遇に陥ってしまう方がいるかもしれないので、そんな人たちのために書いておくと、コレそんなに難しい作業ではないよ。音がうるさいのがおそらく最大の問題で、8mmのドリル刃さえ持っていれば、5~10分もあればきれいに8mmの穴になる。
そして、ホラこの通り!

前世紀のフレームに装着された旧モデルの5600系シマノ105のブレーキ。そう今回のテーマは「故きを尊ぶ」ということなので、これで良いのだ。(だからと言ってダブルレバーまで戻ってしまっては、個人的な対応力的に若干限度を超えてしまいそうなので、普通のSTIレバーにしておいたというのはちょっと余談。)
あと、スレッドタイプのヘッドセットの組み付けは、さすがに工具を持ってなかったために、油面自転車というところに頼んでやってもらった。(ちなみにこのお店、メカニックに徹していて、持ち込み整備に喜んで対応してくれる。おすすめ。)以下は組み付けられたヘッドセット。付けてもらってすぐに撮った写真。
青いヘッドセットは色的にとってもチャーミングだったのだが、実際には何度も調整すると剥げてきてしまうから、通常のシルバーを買った方が良かったかなぁ…というのは後で思ったこと。

というわけで、最後カベンディッシュには抜かれてしまったが、めでたく完成した「で、ベルナルディ」号。先輩の(後輩の?)キャノンデール System Sixと仲良く記念撮影。

ちょっと説明的写真集みたいになってしまった今回の記事、次回もそう遠くないうちに書くよ。
ちなみに今回のフレームはebayで見つけたもの。大きめのサイズのフレーム探しにはebayはとても良い。しかも価格が(送料を入れても)日本のオークションより安めだから、うまく使えば結構良い買い物ができる。
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