遠藤周作の小説「沈黙」が、
長年映画化を熱望してきた
マーティン・スコセッシ監督により
映画化されました。



とにかく長く重い作品ですから
なかなか足を運びにくいとは思います…

私は十代の頃にこの原作と出会い、
学校で教材としても取り上げられ
(ミッション系の女子校でしたので)
とても懐かしかったです。


17世紀のキリシタン弾圧
激しくなった
江戸時代初期の長崎を舞台に、
来日した宣教師の
壮絶な葛藤を描した作品です。



キリスト教信徒たちは次々に拷問にかけられ、棄教を迫られ、
そして、無惨に殺されます。

なぜ神は沈黙しているのか。
キリシタンのために何もできないこと、
何もしてくれない神の存在に宣教師は苦しむ。
神の沈黙を、私はこの人たちにどう説明したらいいのか」

キリスト教を信じるがゆえに
目の前で殺されていく村人たちのために、神に呼びかけ、祈る。

だが、神は沈黙したまま、
決して何も答えてくれない。

そして、宣教師自身にも迫る弾圧、
魂の破滅。
そのギリギリのところに
神の声が………

★★★★★★★★★
それにしても
日本のキリシタンたちは、なぜ
命がけで
異国の神を信じたんでしょうか?

幕府により
生かさぬように殺さぬように、
常に搾取され、
ギリギリの命をつないでいる状態。ガーン

それは、キリシタン弾圧の拷問と、
さして違ってなかったのかもしれません。

未来を夢見る事など、ひとつもできなかった彼らが、
神を信じることで一時の平安を得る。
そして死後に約束された天国。

それだけが救いだったのだと思います。

原作も映画も物語に過ぎませんが、
若い頃、平戸の資料館で実際の踏み絵を見つけた時、
それを踏めずに苦しんだ人たち、
それを踏んで、棘の道を進んだ人たちを思い、
しばらく立ち去れませんでした。

この映画では
多くの日本人キャストが参加してることも話題のひとつとなっています  



一番インパクトがあったのは
イッセー尾形さん演じる
長崎奉行・井上筑後守。

狡猾で、凄腕の役人。
当時の日本の(…幕府の)正義のために、シタタカニ、異教を弾圧し、抹殺する様がそれはそれは恐ろしいです。
全体的に、つくりかたがとても丁寧で、しっかりしています。
邦画を見ているような錯覚をおぼえました。

エンドロール
静かな虫の声から始まり
波の音、カミナリの音と日本らしい音で締めくくられてたのが印象的でした。

是非、劇場でご覧下さい。


今回も最後までお読みいただき、
ありがとうございました

本日の長文は、
フロントスタッフの飯塚がお届け致しました。




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