今日は前の続きで、シロアリの話をします、海岸地域に広く生息しているのが、


イエシロアリです。このシロアリの特徴は体が大きく(ヤマトシロアリにくらべて)


群れの個体数が多いことです。このシロアリは一度家屋に取り憑くとすごいスピード


で浸食します数年で部材がスカスカになります。普通のシロアリは体内に水分を多く


蓄える事が出来ないため、水気の多い床下、風呂、台所などの地中をベースにして


浸食を繰り返します。


 イエシロアリは、体に水分を多く蓄える事が出来る為、活動範囲広くなり家屋に


侵入すると土台、大引、根太と浸食すると共に柱、壁を通じて屋根裏にも侵入して


梁、小屋組などを浸食します。特に松、杉などの木材を好み年輪の固い部分を少し


残して、キレイに食べてしまいます。もう一つの特徴は分巣を造り活動ベースを地中から


 家屋の中に移す事で群れの増殖スピードが増すため個体数がすごい勢いで増えます。


 その為に被害が広範囲に及び主要構造体である、土台、柱、梁に甚大な被害をもた


らします。


 増えたシロアリは巣分かれをする為に、新しく生まれた女王と繁殖用の雄がハネアリ


となって7月頃の夕方、蒸し暑い時期にすごい数で飛び出します。


 余談ですがイエシロアリの分巣を何度か見たことがあるのですが体液と木材を使い


樹脂を思わせるすごくキレイな大きな分巣を造ります。


 プロでも駆除の難しいイエシロアリは十分に注意して下さい。



 寒くなってきたので体に気をつけて下さい         


                                        木村