シベリア超特急その3
シベリア鉄道の列車に乗り込んだ。
しばらくして、おじいちゃんが一人入ってきた。
コンパートメント一部屋に4人入るので、あと2人か。
どんな人が来るんだろう、、、
と、ドキドキしていたら、列車は音もなく走り出した。
あまりの静かな発進に驚き。
って、一部屋に二人かいっ!
どうやらロシアでは冬はオフシーズンらしく(当たり前)シベリア鉄道はガラガラであった。
とりあえず、このじーちゃんと会話を試みる。
ストラーストビーチェ(こんにちは)
以上。
あとは、会話帳を見せて盛り上がっていく計画。
適当なページを見せて、質問してみる。
じーちゃんは会話帳をひとしきり眺めた後、おもむろに却下した。な、なぜ?!
そして平然とロシア語で話し始め、僕が分かる単語とシチュエーションを組み合わせた結果、
一つのフレーズをもって、2人の間に相互理解が生まれた。
ヤー エドゥ ウラジヴォストク マスクヴァー(私はウラジオストクからモスクワに行きます)
何回も復唱させられ、とりあえず納得して眠りについた。
車内では寝る、食う、景色を見る、くらいしかやる事が無いのです。
4人だと狭いだろうな。
限られた外に出るチャンス。
そしてじーちゃんは下車してしまった。
二日目にして一人。寂しい。
とりあえず、暗くなったらメシを食って寝る。
明日は明日の風が吹く。
つづく