3分メイクなのにいつまでも続いて欲しいと思ったワケ。

広島での1Dayを
ご報告させていただきます！

広島には、
美塾内結婚率ナンバー1を誇る
寺本典子先生がおります。
(以下、のんちゃん)

この日はのんちゃんの生徒様、
また僕が担当させていただいていた
生徒様も多くお越しくださり、
ありがたい限りでした。

広島では生徒様が、
3分メイクを
披露してくださいました。

僕がナレーションで、
「あくまで生徒様のチャレンジなので、
暖かく見守ってあげてくださいね。」
とお伝えをし、

よーいスタート！

ファンデーションを
わずか15秒で終え、
あっさりと眉へと移行した生徒様。

「スゴい！いける！」

って思ってました。

異変があったのは、眉からでした。
手が震え、うまく眉尻が決まらないのです。
ですが生徒様は自分の震える手を
抑えながら、なんとか眉の芯の部分だけでも描き、次へと移ります。

アイメイクを終え、
際のブミー。

これが震える手ではどうしても
上手くいかない。
目尻のかなり外れたところに、
それもブミーに使うような濃い色が付いてしまうので、これもどうにもなりません。

震える右手を左手で抑えながら描こうとするも、どうしても大きく震え、焦点を合わせることができません。

「上手くいかない！」

という焦りから、
震えは強くなる一方です。

にもかかわらず彼女は
一瞬も諦めませんでした。

どうにかして終わらせようと、
次へと取り掛かります。

ですがビューラーはなおさら
どうにもなりません。
明らかにまつ毛を
捉えることができないのです。

一度手を止めて深呼吸する生徒様。
仕切り直して、再トライ！

…でもやはり震えが止まらない。

僕はタイムカウントを止めました。


「がんばれ！」


という気持ちもありましたが、

それ以上に、
彼女のこの時間に向き合う姿が
すでに美しかったのです。


僕は感動の真っ只中にいました。
そう、幸せでした。


変な言い方かもしれませんし、
不謹慎かもしれませんが、

この時間がずっと続いて欲しい
とすら思いました。

3分メイクなのに笑


上手くいくことをするより、
できないかもしれないことに
チャレンジし続ける。

その姿にこそ、
人は感動するのではないでしょうか？


なんてキレイなんだろう。

なんて美しいのだろう。


事実、見ている方、
何人も涙を流されていました。



メイクを最後までやり遂げて
終わりましたと顔を
こちらに向けた生徒様。

拍手とともに、
わっと涙が溢れました。


「どうして泣いているのですか？」

と尋ねると、

「練習した通りにできなかったから…」

と言いました。

僕は重ねて

「練習通りできたら、どうなるって思っていたんですか？そんなに練習をしてまで3分メイクをして、みんなにどうなってもらいたかったのですか？」

と尋ねると

「みんなにも出来るって思ってもらいたかった…。」

と言って泣くのです。


そう。

自分のためじゃなかったんです。


来てくれた人のため。


自分を好きになれていない、

自分に自信が持てない人たちに、


「あなたにも出来るよ！」

って、

「みんなにも出来るよ！」

って伝えたかった。
だから頑張れたし、
だから震えたし、
だから悔しくて涙が流れた。



そんなシーンに
立ち会わせていただき、
僕も涙が出ました。




メイクの所作は、

祈りにも似た、
念いを込めることが
可能な動きだと思います。


毎朝、日本中の女性たちが、
祈るような念いで、
自分だけではなく、
周りや他の人たちをも
美しくする念いでメイクをしたら、

世の中どうなりそうでしょうか？


また改めて、
メイクの可能性を
感じさせていただいた
広島1Dayでした。

広島を引き継いでくれた
のんちゃん。

3分メイクをしてくださったO様。

当日お越しくださり、
あの3分メイクを、あんな表情で、
あんな愛で、見守ってくださった皆様。

そして、
のんちゃんをいつも見守り、
子守も当然のようにしたばかりか、

トラブルでパソコンが使えなくなったと

知ると、あっさり駆けつけて、
危機を救ってくれた

のんちゃんの旦那様で、
サプライズムービープレゼンター
@広島を主催する寺本祐治さん。

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そんなお父さんと、
いい子でお留守番をしてくれる
あさひ君。

あの日に関わってくれたすべての皆様に

感謝申し上げます。

ありがとうございました！