白糸の滝姫 No.9 | バリ島でオリジナルシルバーを作る、感じる。

バリ島でオリジナルシルバーを作る、感じる。

バリ島で暮らしています。
日々暮らして行く中、自然を見ていて感じるインスピレーションを
デザインし、オリジナルシルバーを制作しています。
そんな毎日に感じる事を綴ってゆきます。

白糸の滝を後にし、その上の方にあるお鬢水に向かう。
お鬢水とは、源頼朝がほつれた耳際の髪の毛を
このお水で直したと言う伝説のある場所だ。





後で分かった事だけれども、前回の日本で訪れた人穴冨士講遺跡。
富士講の開祖、長谷川角行(藤原角行)はここで修行し悟りを開いたとの事だが
この長谷川角行は、修行の際2.3日に一度はここに訪れ
契りをしていたとも言われているらしい。
角行は夢で役行者から教示を受け、富士山麓で苦行を重ね大行を成就したとの事。

何とも美しい水が湧き出て、その奥にある岩に囲まれた所で
しばし、お祈りをする。




インドネシアに『コソン』と言う言葉が有るのだけれども
そしてそれは、日本語訳すると「何も無い」と言う言葉なのだが
この地での私は、全くの『コソン』だった。
つまり、頭で色々と考えられないのだ。
考えようともしない、と言うか。

何故、シライトノタキヒメなのか?

何処に行くにも、巡礼、と言う意識のある旅では
いつも私はこう言う状態に成る。
そこの歴史がどうのこうのとか、言われがどうのこうのとか
行った後では、調べてみる事もあるが、
最中では只そこに存在してみるだけ、そう言う感じなのだ。

だから、今回出て来た角行も源頼朝も、役行者も
私にはよく分からない。


ただただ、白糸の滝にしても、このお鬢水にしても
地球に存在する美しい水について感じてみた。


そろそろ夕方だ。


この後、私たちは山宮浅間神社に向かった。



続く