自由って、自分を許すと書く。


私達は、不自由さを感じるとき
つい、周りのせいって思うけど
いつだって、自分を抑えてるのは自分なんだと知ったときは衝撃だった。


そして、自分が自分を許すって、こんなに葛藤するものなのかと知った。


去年

「これからさあちゃんに助けてもらおうと思ってる」

と親から言われたとき
え?なぜ?勝手に決めたのかと不思議だったし



思えば、小さな頃から

「女の子は良いなぁ
歳いったとき看てもらえるから」

と言われて育ち 


母と私が喧嘩する度、父は

「歳行ったら、見てくれるのはさあちゃんだけやねんぞ、大事にしておけ」

と、母に言っていた。


私の脳内から耳に聞こえるほどの
ピキッという音がした。
おまえら、いい加減にしろよと。


いつ、私が親の面倒を見ると決めたのか。
もちろん、サッパリキッパリ断った。




私は親が大好きだった
嫌っていたって、根っこは大好きだった。
嫌っていたときも好きだから嫌いになっただけで
小さい頃は親は神様で
親がいないと生きていけないから
どんな親のことも、言うことを聞きたいし
親の期待に応えたいし
親の顔色だってちゃんと見てた。


でも、よく怒られた。
本当に本当によく、怒られた(笑)

馬鹿なのかと思うくらい
怒られた。
叩かれた。
外に出された。


怒られるたびに
私はだめな子なんだって自分を嫌った。

怒られるたびに
なんてだめな人間なんだと自分を責めた。

あのとき、母親が単に機嫌が悪いだけで
あなたは悪くないんだよと、
伝えてくれる人がいたら、と思うけど
もちろん居るわけもなく


小さな頭で
頑張ろう
頑張ろう
頑張ろう
とにかく怒られないように頑張ろう

それにしても、なんでこんな怒られるのか
わからないから
怒られないように、
それだけを毎日ビクビクしながら
心に誓った。


いつしか、私の人生の目的は
親を怒らせないこと

ここに絞られた。


でも、やっぱり怒られた(笑)
ガッカリさせた。


だけど、親の面倒を見たときは重宝された。

お菓子をねだらない
叩かれても泣かない
怒られても泣かない
近所に挨拶をする
お母さんが居なくなっても泣かない
一人で我慢する
お母さんを探しに行くのを手伝う
お父さんを探しに行くのを手伝う
口返事をしない
親に言い返さない
静かにしている

そうして、自分を圧し殺したときだけは
強いね 偉いねって褒められた。


私はこの小さな世界を
すべての世界の縮図と捉えた。


だから、私の人生の目的は
誰かを怒らせないことになった。


いつもビクビクしていた
いつもドキドキしていた
自分を見張り続けた。


まずは、泣き虫な私を私は殺した。
不安になる私を叱った。
甘える私のことを大いに馬鹿にした。


そうやって生きていたら
ずっと怒っている問題児になった。

そして、その問題児の私ことも
殺したかった。
だから、いつからか良い人仮面を被って
素の自分は隠した。



気がついたら
自分と周りが大嫌いになっていた。

それなのに、こんな私でも誰かに愛されたいと必死だった。


そして、愛されると
申し訳無さと疑いで心が苦しかった


あんなに怒られてきた私が 
なぜ愛されるのか不思議だった
不思議で不思議で
試さずにいられなくて
たくさん酷いことをして壊して

そして、またここでも
愛されるための仮面を付けた。



そのうち

私は一体なんのために生まれてきたのか
もう、さっぱりわからなくなって

自分の人生の足跡が
明らかにグチャグチャになっていて


大事な子供を愛せなくなっていた
わたしもまた、子供を怒る親になっていた


そんな自分に絶望し
やっと自分を許す作業がスタートした。


本当に心理学に救われた。

私が私を育て直すのに
私が殺したの本当の私を蘇生させるために
心理は大きな栄養素だった。




とにかく、私は私を許した
怒る自分に
何が悲しくて怒ってるのか聞いてあげた。

泣き虫な私に思う存分泣かせてあげた。

私を怒るのを私がやめてあげた。

私に優しい飲み物を入れて
何時間でも見てあげた。

怒りだしをし
悲しみ出しをし
いっぱい感じさせた。

アファメーションもしたり
優しい声かけをした。

そうかそうか
大丈夫大丈夫って
抱きしめてあげた。


そしたら


親に、嫌だって心から言える私に会えた。
子供に、愛してるよと言える私に会えた。
私が私に愛してるよと言える私に会えた。
まだ、人からの愛を受け取ることは怖いし
たくさん疑ってしまうけど
それを受け止めてくれる人に会えた。


自分にどうしたいか聞いて
動いてあげられるようになった

嫌なことをやるときも
さぁ嫌なことをやろうって
ちゃんとわかってやれるようになった

お母さんに嫌だって言えた
お父さんに私悪くないって言えた


人の顔色を見なくなった
というより
見るときは見たくてみてるって
特技としてカウント出来るようになった


自分にいいよそれでって
言ってあげられるようになった。


私は私と仲良くなって
私は生き返って
私がニコニコするようになって
私のことを好きになった。
そしたら
周りからも好かれるようにもっとなった。



だからね、わたしも誰かに言ってあげたいんだ。



怒ってる人には
怖かったね
大丈夫だよ
怒らなくて大丈夫

泣いてる人には
うんうん辛かったね
大丈夫だよ
泣いても大丈夫

大丈夫
大丈夫
大丈夫


とりあえず、ハグしようってね。




さ、今日も、生きるよ!
えらいね、偉いねって生きるんだよ。


今日もいってらっしゃい!
優しい世界♡