2年前の3月まで、私は結婚していました。
結婚することがいいことだって、そういう物語を信じこまされていたから。
でもね、その、誰かが創った物語を捨てて、自分の物語を、私は歩き出したんです。
その結婚は、どうしても離婚しなくちゃいけないものではありませんでした。
元夫は、ほんとに文字どおり、育児を半分になってくれました。
ほ乳瓶を洗って消毒をする、の99.5パーセントをやってくれました。
夜泣きすると、必ず赤ちゃんを抱いて寝室から出ていってくれました。
浮気されたことも、1度もありません。
でもね、いつのまにか、気が合わなくなっていたんです。
仲良しではありましたよ。
最後に家を出る時、のんびり屋の私の荷造りを手伝ってくれましたし、駅まで車で送ってくれました。
「ありがとう」って、感謝してます。
でも、私は私の物語を生きたかったんです。
「田舎の嫁」という決められた物語を生きたくなかったんです。
誰もがそれがいいって言っても、私は嫌だったんです。
私は、私の物語をいつも自分で書いていきたい。
私は、私の物語を、いつも生きていきたい。
私という枠を、いつもいつも越えていきたい。
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