「親が嫌いな私は、だめなんでしょうか？」
こんなご質問を、コンサルでお受けすることがあります。
「『誰さんは、育ちがいいから優しい』とか言われると、
親が嫌いな私は、だめなんだなと、思ってしまうんです」
他にも、
「毒親に育てられた自分は、子育てがうまくできないのかな、
と自信がなくなります」
こういうお話をされる方が、けっこういらっしゃいます。
答えは、ノープロブレムです。
「育ちが大切、育ちが大切」と、声高に言う人は、
人を差別して、「自分（たち）は、育ちがいいからね」と、
自分を持ち上げるために言っているように、私には思えます。
親と仲いいことは、いいことです。
でもそれは、お天気なのは、いいことです、レベルです。
子どもの頃の誤解とか、親のちょっとした未熟さとか、
そういうことから嫌っているのなら、仲直りしたほうがいいでしょう。
親って、けっこう、未熟なんですよね。
自分だって、大人になっても、未熟でしょう？
だから、「ああ」って、許せる時とか、あるんですよね。
許す、とかたいそうに思わなくても、気にならなくなる、といいますか、
「ああ、母さんだもんね」、みたいな感じというんでしょうか。
それでもね、親によっては、わりとどこまでも自分勝手な人っていう方も、
実際にはいらっしゃいます。
ドラマや小説でも、いろんな人がいるでしょう？
そういう場合、むりして許そうとか、仲良くなる必要は、ないんですよ。
親に愛されなくても、だいじょうぶです。
親に愛されないから、劣っているなんてことは、絶対にありません。
自分で、どんな自分もまるごと受けいれて
あげられれば、それでだいじょうぶなんです。
親がまるごと受けいれてくれていれば、自分のことを受けいれられやすいです。
ただ、それだけのことです。
親が絶対じゃありません。
子どもの頃には、大人の保護、愛情が必要でした。
でも大人のあなたは、あなたを自分自身で、まるごと受けいれてあげることが
できるんです。
あなたの中にある光を、みつめてみましょう。
ちゃんと、光っていますよ。
あなたの中にある闇を、みつめてみましょう。
それらは、ちゃんとみつめて認めてあげれば、いつのまにか
輝きだします。
親が嫌いでも、いいんです。
お姉さんが嫌いでも、いいんです。
弟が嫌いでも、いいんです。
嫌いって思っているのは、あなたがないがしろにされたからでしょう？
あなたをないがしろにされたら、誰であれ、嫌っていいんですよ。
なぜって、あなたは、ないがしろにされてはいけない人だから。
あなたは、あなたを大切にしていいんです。
へんな罪悪感は、捨てちゃっていいんです。
あなたがあなたを大切にして、
かっこわるいあなたも、ちょっとずるいあなたも、臆病なあなたも、
うまくできないあなたも、
どんなあなたも、あなたのままで受け入れてあげれば、
それだけで、だいじょうぶです。
自分を受け入れてあげることを、静かに続けていれば、
闇に見えるものも、すうっと輝きだしますよ。
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