あなたは、あなたになればいい

あなたは、どうして何かになりたいの？

あなたは、どうして何かを信奉するの？

あなたは、あなたになればいいのに。

あなたのままでいい。

っていう言葉。

これは、いいように思えて、違っているとこもある。

どんなとこが違っているかっていうと、

けっこうね、

人って、自分のままのようでいて、自分のままじゃない。

親との生活で身につけたものを、自分の世界だと思っている。

学校で「あなたの評価は＊です」と言われた評価を、自分だと思っている。

友達に合わせて作ってきた自分を、自分だと思っている。

社会に合わせて作ってきた自分を、自分だと思っている。

だから、

「あなたのままでいい」

って言われても、

「頑張らなくていい」

って言われても、

なんだかよくわからない。

あなたのままの「私」って何？

　ってとほうにくれる。

だから、

あなたは、あなたのまま

っていうより、

あなたになればいい。

私って、何が好きなの？

何が嫌いなの？

何が強みなの？

何が弱みなの？

何に傷つくの？

なぜ傷つくの？

あなたは、あなたを知っていけばいい。

あなたは、１人しかいないから。

世界に。

宇宙に。

何かになりたいのは、あなたを知らないから。

何かを信奉するのは、あなたを知らないから。

自分を知らないと、

いつも空虚で、

その空虚な穴に、

何かの正義、何かの神、何かの信念が入りこんでくる。

それはね、人の命も犠牲にしてしまうほど。

テロとか、戦争とか。

あなたが、あなたになろうとして戦うのなら、

戦えばいい。

でも何かの正義、何かの神、何かの信念のために戦うのは、

違う。

あなたがあなたになろうとして戦う時、

誰かが誰かになろうとしているのを、邪魔したりしない。

外から知らずに身についたもの、

外に合わせようとして身につけたもの、

そういうのをみんなとっぱらって、

それぞれが自分になろうとしたら、

自分と、誰かを、大事にできると思うのだ。

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