【て】てんとう虫の感性 | 言葉の羅針盤~人生・起業の悩み解決

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~もうすぐひな祭り。
.

ひさしぶりに、あいうえおエッセィ。


【て】

てんとう虫の感性


「考えない(ようにすること)」と言われたのは、

ちょうど1年前だ。

私は考えるのが得意だったし、考える自分が好きだった。

だからそれをしないようにと言われたのは、

歩いちゃだめ、と言われたようなものだった。


それからもたくさん考えたけれど

考えない、ということもできたと思う。

前から考えないこともしていたと思うけれど、

考えて導いたもののほうが正しいと思っていたのかもしれない。


でも考えて導いたことは、

より不安な色を帯びていたり、過去のデータに縛られがち

だったかもしれない。


それよりも

ぼうっとしていて浮かんでくる

直感や

日常のなかで感じる感覚。


こういうものが、わりと自分のほんとのところを指しているのだな

と思うようになった。


思考というのは、しょせん外にある知識や情報を

こねくり回してつくるものだ。


でも自分の感覚は自分の感覚なので

自分から発している。


「これ、なんかいやだ」

「なんか、へん」

思考で説明できなくてもそう感じている違和感は

わりと正しくものごとをつかんでいたりする。

あとから、言葉で説明できるようになったりもする。


気が合わない人のそばにいるのは

なんとなく苦痛。

自分に合わないものは、

なんとなく苦痛。


そのなんとなく、はわりあい大切で

自分がいま持っている知識や情報をこねくり回して

得られる結論より、

まるでてんとう虫の感性のように

合理的ではない説明できないあやふやなものであっても

大切なものだったりする。


自分の感覚、感性にしんと耳を傾ける。

そこから得られたものを大事にする。

そうしていると、確かにわかってくるものもある。

なんとなく、だいじょうぶ、な感覚も少しずつでてくる。

それが、自分を信頼している、ということなのかな、と思う。


ではまたね。


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