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美人簿記

楽しく簿記を勉強する♪

(5)企業のストーリーを見る

キャッシュフロー計算書の見方が分かれば、企業のストーリーを押し知ることができます。

これを見てるだけでとっても楽しい!なんてマニアックな人もいます(僕とか・・・美人先生とか・・・)

 

キャッシュフローの過去の推移から、企業のストーリーを見ることができます。

過去の推移というのは、キャッシュフローは単年度だけじーっくり見てもあんまり意味がありません。

見るなら、ある程度まとまった年数の推移(5年とか10年とか)を見る必要があります。

 

PLでは利益の質を見ることが大事だと思いますが、

CFでは投資の質を見ることが大事です。

「投資の質」というのは、2つあります。

A.過去の投資CFからちゃんと営業CFの獲得に結び付いているのか?のチェック(過去センスの良い投資をしていたか?)

B.今後もセンスのいい投資をする見込みがあるか?

 

 

【センスの良い投資について】

投資をチャレンジしてみたものの、結局無駄に終わったってパターンに陥ってないか?

ちゃんと投資CFが営業CFに結び付いているのか?を確認します。

cf2

アドアーズというゲームセンターの店舗を出店し運営している会社があります。

このような店舗出店型のビジネスは(他にはコンビニだったり飲食フランチャイズだったり…)

投資CFは店舗への先行投資という意味を持ちます。

 

0609年度においては5,000百万円程度の営業CFを獲得しております。

投資CF(水色)は、07年度から09年度にかけて積極的に支出を行っています。

これは将来の営業CFの獲得を期待して支出しています。

しかしながら、10年度は営業CFが増加したものの、

11年度以降においては営業CFが増加しなかった。

一言でいうと儲からなかったんでしょう。

これだけを見ると、投資CFが営業CFに転嫁しなかったと言えます。

これだけですと結果論ですが、「なぜ転嫁しなかったのか?」ということを、

07年以降の中期経営計画をチェックして、

投資している期間と投資後の期間の有価証券報告書をチェックすることで、

「投資の質」を見ることができます。こうやって検証をしていきます。

(なお、アドアーズさんに特別な恨みはありません。悪しからず・・・)

 

 

【ソフトバンク】

cf3

07年に2.1兆円という超巨額の事業投資を行いました。

ボーダフォンの買収ですね。

投資CFは将来の営業CFになるため、投資した時点ではただちに営業CFに変化はしません。

その資金は、手元資金の他、1.7兆円銀行借入という財務CF補っています。

その後、I-phoneとの提携などで躍進し、

営業CFをばんばん稼ぎだすに至りました。

営業CFはいまいま時点での収益水準を意味します。

この営業CFをもって、、財務CFをどんどん返済しました。

「結果論じゃないっすかー!」

って言ったらそれはそうなんですけど、

会社がIRで出している中期経営計画をチェックして、

うまくいきそうなの?どうなの?っていうのをあーだこーだ考えることができます。

 

 

この結果、その会社の投資センスを見ることができます。

投資センスの良い会社は手堅く、投資CFが営業CFに返還されている良い循環が生み出されていることが多いです。

なので、将来計画を描いている場合でも、そこに信頼性があります。

一方、過去において投資センスがあんまりよくない会社は手堅くなく、

今後の将来計画の信頼性も微妙だと見ることができます。

 

 

 

加えて、もうひとつ付け加えるとすると、

この営業CFと投資CFのバランスによって経営者のタイプについても分かります。

「コツコツ型」の農耕民族系か、

「野心型」の一発勝負狩猟型か、

ソフトバンクは言うまでもなく社長が「オラオラ野心系」です。

「コツコツ型」人間が急に「野心型」人間に変化しないように、

経営者も急に豹変することはあんまりありません。

 

 

 

ここまでが、キャッシュフローの読み方でした。
でも!
毎日の自分の生活に置き換えて考えられないとつまらないですよね!大きな会社の話しされたって、自分がそんな大きな会社を運営しているわけではないですから・・・。

さてさて、これを、自分の生活に活用してみる例えると・・・っていう本題に入ります。