メイクアップ研究家の福井美余です(^^)

 

 

昨日のポップアップも金曜日とあって
夕方から閉店まで、お仕事帰りのお客様で賑わいました。
 
 
 
中でも、新しいメイクブラシが人気でした。

 


 
森林保護のためにヒノキの間伐材を使ったメイクブラシは
使うごとに色に深みが増していくという
天然素材ならではの魅力も楽しむことができます。


 

 
 
今朝のインスタライブでも
わたしが、
時が経つごとに美しくなるものの
魅力
に気づいたお話をしました。
 
2月18日朝ライブのアーカイブはこちら
 
 
今、愛用しているダイニングテーブルは
ちょうど2年前に、一生物だと思って
思いきって買った高価な木のテーブルです。



とはいえ日常で使うものなので、当然ながら
お好み焼きをした時の油よごれがついたり
飲んだり食べた跡がついたり、猫の引っ掻き傷がついたり。




最初の頃は、高い買い物だったので
少しでも汚れようものなら、必死で汚れを落としていたんです。



そう、新品の時と同じようにしたくて。
新品同様が美しいのだと思い込んでいたんですね。




でも、あるとき、自分の浅はかな
美意識に気付かされることがありました。




その日は、美余ママが我が家に来ていて
赤いマニキュアが塗りたいというので
駅前の薬局でマニキュアを買ってあげました。



娘にマニキュアを買ってもらい
久しぶりに爪がきれいになることに
美余ママもルンルン気分。



美余ママは、ダイニング座り
慣れない手つきながらも
一生懸命にマニキュアを塗っていました。



ところが、そのマニキュアが
ダイニングにポトリとついてしまったんですね。



あの、清水の舞台から
飛び降りるという言葉がピッタリの
滅多に買えないテーブルに。

 


マニキュアって拭いても拭いても取れない。
薄くはなるものの、うっすら赤い跡が残るんですね。
 


必死になって拭いているわたしの隣で
さっきまでルンルンだった美余ママの顔が
どんどん申し訳なさそうな、なんとも悲しい顔になりました。




その時ふと



自分がそのテーブルを買った目的を思い出したのです。



わたしがテーブルにお金をかけたのは
こんなにも温もりのある美しいテーブルで
家族と笑顔で食卓を囲みたかった
からなのです。



いつまでも新品のように
ピカピカに保っておくのが目的でもなんでもない。


ただ、自分にとっては頑張って働いて買ったものだから
新品のままでないと価値が損なわれる気がして
少しでも汚れようものなら、思いっきり不機嫌になっていました。



不機嫌になるために買ったわけではないのに。
楽しくするために買ったものなのに。



新品同様でないとキレイじゃない



そんなちっぽけな自分の思い込みが
自分も美余ママも不幸にしてしまって
わたしって、ほんと小っさいなー。



このマニキュアの赤だって
美余ママと過ごしてきた日々の思い出なのに
それを汚れだって思うだなんて


わたし、我ながら


どアホ





このテーブルに、一緒に過ごした母や猫との
思い出が刻まれていくことで
どれほど大切な美しい思い出になるのか。


ちょっと考えたら気づくことだというのに。



自分の母親がこんなに悲しい顔になるまで
気がつかないだなんて


わたし、ほんまにアカン。



日々、大切に手入れをしていても
木って、使っているうちに
色が変わったり染まっていくことがあります。




実は、それこそが思い出がたくさん詰まった
時が経つごとに美しくなるものなのに。


そこで、自分の美意識の低さに
やっと気がつくことができました。



わたしが新しく作ったヒノキのメイクブラシも
天然の木でできています。
 
 
お手入れを頑張っていても
使っているうちに、多少色が変わったり
染まることもあるかもしれない。



そこには


楽しい気持ちでメイクをした日
悲しい気持ちでメイクをした日
嬉しい日のメイク
頑張った日のメイク




自分が過ごしてきた日々の
いろいろな思い出が刻み込まれていく。


かけがえのない日々が、大切に大切に
木のブラシに残っていくのではないでしょうか。


それが天然の素材ならではの魅力なのかな、と
そう感じています。





メイクブラシは、伊勢丹新宿店ポップアップでも販売中。
伊勢丹オンラインでも購入できますよ。

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