りさぽんの妄想小説です。遅れ過ぎの誕生日記念小説です。




ゆいSide



もうすぐりさの誕生日。

櫻坂を卒業してからの私と言えば、『ゆいがもう充分って思うまで、ゆっくりしたらいいじゃん』って言葉に甘えている。



でも…

そろそろ動き出そうかな?と思えるぐらい、この半年間はゆっくり休むことが出来たから。


また靴紐をしっかり結んで、今度は私だけの坂道を歩いて行きたい。



何か予定がない限りは家に居る私なのに、掃除や料理も『私もやるっ!』って絶対に譲ってくれない私の彼女。



『よしっ!りさの誕生日、素敵な日にするぞ!』



りさの好きなこと。ドライブしたり、お皿とか家具とか見に行ったりするのもいいなぁ。


『りさが好きそうな和風の食器のお店を探そ』

『レンタカーも借りて…』

『良い景色が見えるカフェで、ゆっくり2人で過ごしたいなぁ』


想像するだけで楽しい。うまくいくか分からないけど、いっぱい準備して、りさに楽しんで貰えるように頑張るぞ!




りさSide



最近の彼女は、スマホを見てはにらめっこして、ニマニマしたり、う~んと悩んだり、 何だか楽しそう。


『ゆ~い、何見てるの~?』

『………へっ?!わわっ、な、内緒っ!』

『ふふっ、変なの~(笑)』


スマホの画面を胸元で隠す彼女の頭を、『可愛い』と撫でる。


『りさ、くすぐったい~』

『ゆい、今日のごはん餃子でも良い?』

『うん、餃子好きー!私も一緒に餃子包むね』

『やったー!ゆいと一緒にできる!』

『ふふっ、りさ大げさ~(笑)』

餃子は前にもお互いにハマって、テイクアウトばっかりしてた時期もあったよね。


私がおかあさんから聞いた秘伝のレシピで作った餃子を、美味しいと言って喜んで食べてくれるゆい。


この半年間は一緒に過ごせる時間が増えて、毎日が楽しくて仕方ない。


でもそれもあとちょっとで一段落だね。

ゆいの充電期間も終わって、再始動。ゆいのことだから心配してないけど、困った時は一番近くでゆいのこと支えるからね。





7月27日。


ゆいSide


『ん。。』

いつもなら、りさがゴソゴソ動き始める音で目覚めるけど。

今日は私のほうが早く起きて、愛おしい彼女の寝顔を見詰める。

『はぁ、綺麗な顔…』

透き通った肌と、起きてる時より幼い顔。

『んん~~』と手を彷徨わせて、お気に入りの抱き枕を探してる(笑)

しょうがないなぁ。つかまってあげよう(笑)

『んふふ~~。ゆい~』

手繰り寄せられて、おとなしく腕の中に収まって。しっくりきたのか、また寝息が聞こえてくる。


『ほんと可愛い、りさ』


あと少し、一緒に寝ても良いよね。





りさSide


『………さ、、りさ、起きて~』

『んう~。。ゅぃ、、おはよ』

目をごしごし擦って目を覚ますと、可愛い可愛いお顔が目の前に居て。

『りさ、お誕生日おめでとう!』

そう満面の笑顔で言ってくれるから、今日も朝から幸せだ~なんてのんきな私。

『ありがと、ゆい~!』

嬉しくってついぎゅうぎゅう抱きしめれば、『力強過ぎだって(笑)激しい愛情~(笑)』って笑ってる私の彼女。

『りさ、大好き!いつもありがとね』

『それはこっちのセリフだよ、私こそ、いつもありがとう。大好きだよ、ゆい』


くっついてハグをして、ちゅっちゅっと啄むようにキスをして。



そうやって愛おしさを伝え合ってたら、『ヤバっ、時間だっ!りさ、準備して!!』とベッドから飛び起きるゆい。

どうやら私の誕生日に向けて、色々準備してくれていたみたい。

健気な彼女のサプライズを、今日は目一杯楽しむことだけ考えよう。




ゆいSide


レンタカーを無事に借りたら、目的地はランチのお店。

海沿いの道を音楽を掛けながら車を走らせる。

『ねぇゆい~』

『なぁに?』

『ファンクラブの1周年グッズ何が良いと思う?』

『ん~。Tシャツとか?』

『それは私も思いついた~。他になんかない~?』

『う~ん。。好きな人のグッズなら、普段使いできるものが良いなぁ』

『好きな人、ね。へへっなんか照れる。』


ニヤニヤしてる助手席の今日の主役。


『違っ、いや、違くないけどっ!ファンの人からしたらって意味だってば』

『はいはい。分かってるよ~(笑)』

『も~(笑)はいは一回!』

『は~い(笑)』

そんな話をしてたらお店に着いて、事前にお願いしていたコース料理をいただく。


お肉、お魚、季節のお野菜、ちょっとずつ食べれるカジュアルフレンチ。

『う~ん!美味しい!!』

『ほんと、どれも美味しいね!』

『ゆいありがとね、こんな素敵なお店連れてってくれて』

『えへへっ、ゆっかーにもアドバイスしてもらったの。でもゆいが見つけたんだよ!』

『うん。嬉しい。ホント私にはもったいない彼女だよ、ゆいは』

『その言葉、そのまま返すよ。でもできたらずっとりさの傍に居たいな』

『できたらじゃなくて、来年もその先も、ずっと傍に居てね、ゆい』

『うん!!』

コース料理が済んで、りさにはサプライズにしてたケーキの登場に、目をまん丸にして驚くりさ。

『わぁすごい!』

『ほら、ロウソクふうってして』

『うん!』

『ハッピーバースデーりさ!!』

『ありがと~!』

店員さんにケーキと一緒に写真を撮って貰い、2人で幸せをかみしめた。





りさSide


お店をあとにして、しばらくドライブ。

『あっそうだ。さっきの話、ヘアクリップとかどう?』

『ヘアクリップ?』

『うん、ヘアクリップなら身につけやすいかなって』

『うん、いいかも~』


私が好きだろうと調べてくれた和風の食器のお店を回って。記念にお揃いのお皿を買う。


『あっ、これ可愛い~』そう言って手に取ったのは、カワウソ柄のお茶碗。

『てちみたい(笑)』

『だね(笑)』

『これも可愛い』

『ねこ柄ゆい好きだもんね。さめにゃんも』

『うん好きー』

『じゃあ、ねこかいてみようかな』

『?』

『ヘアクリップ、そのままだと味気ないからさー。なんか手がきとか出来たらいいなって』

『いいじゃん!でもりさかけるの~?(笑)』

運転しながら、横目でちらっと見てくる年下の彼女は、イタズラな顔で笑っている。


『あー、ここに悪い子が居るなぁ(笑)』

『だってりさ、意外と画伯…(笑)』

『あのキズだらけのライオン(笑)あははっ、まだ覚えてるもん』

『くっそ~、覚えてろ(笑)』




デートから帰宅して、家でくつろぐ。


『スタッフさんがね、復帰の仕事TGCはどう?って言ってくれてるの』

『いいじゃん、やってみたら!』

『りさが背中押してくれるなら、緊張するけど出ようかな…』

『りさも出る?ゆい、一緒に出たい!』

『うん、私も出る!ゆいと久しぶりにランウェイ歩けるね!!』

『嬉しい、一番嬉しいっ!!』

『私も嬉しい。こんな素敵な誕生日プレゼント、本当にありがとう!』


夜はまだまだ長いから。この後は一緒にお風呂に入って、甘い夜を過ごす予定。


最高の誕生日をありがとね、ゆい。愛してるよ。




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りっちゃんファンクラブ1周年おめでとう。
1周年グッズ、黒Tシャツ欲しいなぁ。ヘアクリップ餃子とねこ、可愛いイラストだったね。

ゆいぽんの復活、再始動!!
ゆいぽん待ってたよ~、おかえり~!
ファンクラブ限定で一緒に卒コンを見るやつ、私も一緒に見ましたよ。円盤見ずにぽんちゃんだけ見てました(笑)

TGC、りさぽんの共演が見たいなぁ。そんな願望も織り混ぜた小説ラスト。またりさぽん見れたら泣いちゃうかも。。