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鼻中隔とは何か、まず説明します。鼻中隔とは左右の鼻腔、鼻の穴を分ける壁のことです。鼻のちょうど真ん中の部分といえばわかるでしょうか。
この部分は主に骨と軟骨で形成されています。ご存知の通り、非常に柔らかい部分なので、変形しやすく外部からの圧力に対して強くありません。
この鼻中隔が変形してしまうと左右のどちらかの鼻の穴が小さくなり、アンバランスな形となってしまいます。
こうなるとたとえわずかな変形でも、鼻の穴の中で空気の流れが悪くなり、鼻腔が小さいほうは鼻づまりなどの悪影響を受けてしまいます。これを鼻中隔湾曲症といい、鼻づまりの外科手術として良く知られています。
なぜ鼻中隔が曲がってしまうかというと、その原因は成長期の鼻中隔にあります。鼻中隔は小児期にはまっすぐになっているものの、成長するにつれて鼻中隔が急激に大きくなり、鼻を高くしようとぐんぐん発達します。軟骨は成長するものの、鼻骨や頭蓋骨はその成長速度に合わせて変化しないため、鼻中隔のゆがみがでて、骨と軟骨の部分が変形し、左右のバランスが悪くなります。
そうして発生した鼻中隔の変形は、矯正術によって解消できます。具体的には鼻中隔の軟骨と骨を除去し、左右の鼻の穴のバランスを整えるという手術になります。
軟骨と骨が接合し、鼻の穴の形や高さを変えられるため、鼻中隔は美容整形手術にも広く活用されています。それが鼻中隔延長術です。
鼻中隔は鼻骨同様、その形や長さには個人差があり、その形が鼻の全体の印象に大きな影響を与えます。美的な感覚で見れば、鼻中隔が長く、下向きであれば、外国人モデルのようなスマートな鼻先に見えます。逆に鼻中隔が短く上向きであれば、いかにもモンゴロイド的な、つぶれただんご鼻になります。最近では、こうした日本人的な鼻を修正するため、鼻中隔延長手術を受ける方も多いといいます。その手術方法はさまざまあり、たとえば自分の耳の軟骨を切除して鼻中隔に埋め込む方法、プロテーゼと呼ばれるシリコン製の器具を鼻先に埋め込む方法などがあります。
鼻中隔延長術は美容クリニックで行われている手術で、執刀医の経験とテクニック、そして仕上がりのセンスが求められる高度なものなので、鼻中隔湾曲手術のように、外科的な手術とは少し趣が違うといえます。かつ保険の適用がないため、術前には十分な理解とカウンセリングが必要になるでしょう。