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最新シネマ「NINE」の試写会に呼んでいただきました。

久しぶりの「レヴュー」映画に感激しました。

この映画、好きだ!という方・・・・・・・

貴方は、エンターテイメント度が高い!

より国際的なエンターテイメント感覚を身につけて

いらっしゃると思います。


ところで、この映画・・・・


突然のご招待に、何も予備知識なしに見てしまったので

生の感動が有りました。

そのうちの、いくつかをお話ししましょう。


監督のロブ・マーシャル氏は、あの「シカゴ」の監督

なるほどね!

前作「シカゴ」も、ブロードウェイのミュージカルが下敷き。

これを知らずに見てしまって、「なんだかシカゴと似てるな」と

思った私は、後で聞いて納得!

特に、劇中劇の転換は抜群。

普通に会話をしていた俳優にカメラがズームインすると同時に

背景が暗転し、照明が変わり、ズームアウトと同時に

レヴューの舞台に・・・。ウワーって感じです。



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そのレヴューを歌い踊る、女優人が凄い。

ニコール・キッドマン、マリオン・コティヤール、

ペネロペ・クルス、

そして往年の大女優ソファイア・ローレン。

歌って踊れるオスカー女優がこれだけ揃って、壮麗な舞台

が繰り広げられます。

なかでも、あのジュディー・デンチ。007のM役のおばあちゃん。

彼女がレヴュー、しかも、フランス訛りの英語で、いかにも

パリのレヴュー小屋「ムーランルージュ」か「リド」を彷彿させる

セットで、色っぽい衣装の踊り子たちを従えて歌い踊る世界は

フランス・パリ・モンマルトル・・・”ブラボー”!


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一転して、ケイト・ハドソンのいかにもアメリカ的レヴューの

シネマ・イタリアーノ。なんと彼女、あのゴールディ・ホーンの

お嬢さん。なるほどね~。

そして、なんと言っても、ペネロペ・クルスの色っぽいレヴュー。

これ、なんとなく「ムーランルージュ」のニコール・キッドマンと

重なって見えたのですが・・・。やっぱり、ラテン系のノリは

ペネロペが、よりセクシャルですね。

もちろん、この映画のニコールは、大女優の気品に満ちあふれて

いました。ニコール・キッドマンはこっちの方がイイですね。

他にも、魅惑のレヴュー・シーンが満載で、大感動でした。


舞台は、1960年代 のイタリア。チネチッタ撮影所

えっ?もしかして「フェデリコ・フェリーニ」。

そうなんです。当たりました。この「NINE」名匠フェリーニの

「8 1/2」が下敷きなんだそうです。どうりで、主人公の

グイドのスタイル。ファッション・サングラス、なとなく

フェリーニしてます。

それだけでなく、当時のイタリアのファッションが満載。

ペネロペの「駅」でのシーンは、真っ赤の衣装が最高でした。


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加えて、ダニエル・デイ・ルイスの乗るイタリアン・スポーツカー

多分アルファロメオ。まぁ、流石ですね。上手い!!


兎に角、この映画。絶対見た方がイイ。

見終わった後、貴方のお洒落度がきっと増してますよ。