念珠というのは、念仏や陀羅尼を称えるときに
何回称えたか、数が解らなくなってしまうことを
防ぐための、数とりの計数器です。
この花珠真珠の念珠の場合、真ん中の
水晶で出来た親珠の次から数えて、次の水晶
迄が7個、ぐるっと回って23個で水晶、そこから
7個で親玉という具合。
南無阿弥陀仏と一回称える度に一つづつ繰っ
て、数を数えるのに使った訳です。
本来は108個の珠の付いた本念珠というもので
数を数えるのが正しい訳ですが、この一輪念珠は
略式です。
真言陀羅尼では、真言を7回称えることも多く
この念珠も有効です。
そこから転じて、念珠を手の中で擦れば、何百
何千何万という回数称えた事と同じ・・・・・。
という都合のいい考えも出てきて、今日では
お経を読む際に、手に持って念じる法具となった
訳です。
さらに、魔除けや招福のおまじないにもなって
その材料の違いによって効果も違うと言われる
ようになったのです。
花珠真珠の念珠は、数え切れない功徳が
あると言われております。