発達障害について新担任の先生への伝え方を考えていました。実は先日、スムーズに新学期が迎えられるよう、春休み中に担任の先生と面談を予定していたのですが…約束していた日を忘れられていたようで、まさかのお休みでした。校長先生と学年主任の先生が申し訳ないくらいの平謝りでした。事情があったとはいえ、(忘れられて)連絡もなかったことにがっかりしましたが、校長先生と学年主任の先生に、新学期に起こりえる不安なこととその対応について話せたので、逆によかったのかも、と今は思っています。

 

さて今度は新担任の先生へ発達障害の特性について話さなければいけません。伝え方をどうすれば今後うまく進むのかを考えてみました。

今回、担任の先生は(約束を失念するという)大失敗をやらかしていますので、ここは私が大人な対応をしていい関係を築きたいところです。とにかく子供のために時間を作ってくれてくれたことに対する感謝の気持ちをしっかり伝えようと思います。今後コミュニケーションがとりやすい雰囲気をつくり、密に連絡がとれるようにすることがまず大きな目的です。

そのうえで、診断名である自閉症スペクトラムの特性と本人の困りごと、不安なこと、今年度の課題を伝えるつもりでです。

例えば昨年の新学期、小学4年生だった長男ポンちゃんは掃除が全くできなくなりました。当時の担任の先生は「掃除をやりたくないからやっていない」と解釈されていましたが、実際はどこをどのように掃除すればよいかわからなかったので、掃除ができずに遊んでいたようです。

 

「あなたの掃除担当は教室です」と言われれば、たいていの小学4年生は掃除をするために行動できるようですが、ポンちゃんは違います。「教室のどこを、なにで、どうすればよいか」がわかりません。知らない人にどうすればいいか、なんて聞けません。おそらく、わからない→プチパニック→逃避、という状況だったようです。さらにそこで「なんで掃除をしてないの⁉」と注意をうけようものなら反抗的な態度になり、お互いに悪循環なのです。なので、掃除の指示をだしても本人が動いていないようなら、机を下げる係、とか、この場所を雑巾で隅々まで拭く、とか具体的な指示をだしてもらうようにお願いします。

 

また見る力が弱く書字が苦手なため板書が全くできません。板書をしないのはやる気がないわけではなく、能力的に難しいこと、もし可能ならタブレットや別の方法で代用できないか、相談しようと思います。

 

いろいろ伝えることはありますが、初回である今回は、伝わりやすい指示の出し方と、問題行動の裏には困りごとの原因があることを伝え、新しいクラスでのルールの確認をしてきます。

5年生という学年に期待で胸を膨らませている様子のポンちゃん、そんな姿を見ていると陰ながらできる限りサポートを頑張ろう、という気持ちになってきます。