強くて効果の高い薬でいえぼ、"症状に合った強さの薬"を処方するのが、正しい治療です。
症状に合っていない弱い薬を「効かないなあ」と思いながら続けることのほうが、体にとってよくないことだと思いませんか?
化粧品も同じです。
スキンケアをしなければ、いくらいい食事やいい睡眠をとったとしても、肌は乾燥してしまいます。
そして紫外線のダメージを防がなければ、早くからシミやシワも現れるでしょう。
"自然治癒力"に何かを賭けたいのかもしれませんが、自然に任せた皮膚が、歳を取ったときに美しいかといったら、やっぱりそんなことはないと思います。
そのままでは「ツヤと透明感のある皮膚」には遠いのではないかと思いますね。
本当にそうでしょうか?
「高級な化粧品を使って肌を甘やかしちゃいけない」とか「自分より大人世代の化粧品を使うと、肌の力が落ちる」などという人がときどきいます。
診 療の現場でも似たようなことがたまにあります。
「これは効果の高い薬ですから」と、それなりに強い薬を処方しようとすると、拒否感を示されることがあるのです。
「強い薬は怖い。弱い薬を使って、自分の治癒力を生かしながらよくなりたい」という患者さんは少なくありません。
そういうことを言う方は、"自然治癒力"とか"自然美肌力"のようなものに大きな期待感があるんでしょうね。
でもそれは、残念ながら自分自身への過信であり、そもそも、「弱い薬を使ったら自己治癒力が上がる」という事実は、少なくとも得られていません。
薬だったら、飲み忘れるだけで次の日に症状が出たり、塗り忘れることで赤くなったりして結果がすぐ見えるので、決められた量を決められた時間に使うように医師から指導されるのですが、化粧品というのは1日使 わなくとも急激に症状が変わるわけではありません。
だからサボったり忘れることもあると思うのです。
にもかかわらず、「使わないとなんとなく調子がよくない」と思わせるというのは、いい化粧品の証拠ではないでしょうか。
サンプルなどで試して気に入ったら購入し、そしてサボらず使う。
エイジングケア化粧品の存在価値はそこかもしれません。
エイジングケアには何をどう選んだらいいのでしょうか?
自分が気になるエイジングサインに対応しているもの、気に入っているメーカーのもの、雑誌などで評判のよいものなどがあるでしょうけれど、やはり実際に使ってみないとわからないので、一概にはいえません。
ただ、「自分でいい変化を実感できる、いい状態を維持できる化粧品 を選びましょう」ということになると思います。
毎日それを使わないと、なんとなく不安になるくらいのもので「昨日あれを使い忘れたから調子悪いのかしら」とか「これは使わないとまずい」と、なんとなく思わせる化粧品。
その実感は大事ではないかと思います。