それまで脳出血や脳卒中に関する詳しい知識などあるはずもなく、女房が運転する車に乗っているあいだ、ずっと「このまま救急外来へ飛び込み緊急オペ~全身麻酔?~開頭手術?~入院?~?」という、まるで「救命救急病棟24」みたいな流れだとばかり思っていたから・・・万一意識が戻らなかったら・・・などと考えて・・・ドクターXがいるわけないし・・・
「延命措置はしないでな」という発言になったわけさ。
そんな事を考えているうちに車は病院のエントランスに到着。
そのまま駐車禁止帯に止めて、急いで救急外来のエントランスから院内へ。
受付で紹介状を提示。
すると看護師さんが付き添ってストレッチャーが沢山置いてある一角へ連れて行かれた。
その中の一台のストレッチャーへ乗せられて「急ぐのでここで処置します」と。
点滴台と、血圧や心拍数を計測する機械を横に置かれて・・・
でも、カーテンも何もない、要するにストレッチャー置き場なので。
こんな風に書いているけれど、その時はもう、不安と悲しみで・・・・
「なんで俺なの?」
「大変な事になっちまったなぁ・・・」
思う事はこればかりだった。
「なんで俺なの?」
おそらく、今回に限らずあらゆる事態に立ち至る時に、人は必ず思う、あるいは口にする言葉
「なんで俺なの?」
僕と高血圧との付き合いは、かれこれ30年になる。
年に1度の会社の健康診断で指摘されて以来、もちろん放置していたわけではなく、さまざまな薬を処方されて飲んできたし、体重も減らしてきた。
しかし、どれも効果なく、上は190、下は100、というのもザラにあり、しかもこれといって不都合なく過ごせてしまっていたんだ。
ある医者には「もう、僕の手には負えないので勝手にしてください!」とキレられたこともあり、別の医者には循環器系の検査もしてもらったが異常なく、「生まれつきですかね」と言われた。
ただ、職業上外食が多いことと、喫煙は改めることなく続けてきた・・・・
今回はさすがの僕でも「脳梗塞」「脳溢血」などの病名がよぎる・・・
「たいへんな事になっちまったなぁ・・・」
女房の運転で、自宅の近所の開業医にしてはCTスキャンを装備している脳内科の門を潜った。
いきさつを聞いた先生が「すぐにCT!」
そして15分後
「左目の奥から脳出血が起こってます」
CTの画像を見ながら医者が告げた。
「今から脳外科の先生に紹介状を書くのでこのまますぐに病院へ行ってください」
「着替えも全てあとで! 救急車を呼ぶ時間も惜しいので、乗ってきた車で直接向ってください」
切羽詰った医者の物言いに女房も僕もただうなずくばかり。
そして、とりあえず総合病院へ向った。
医者は何も言ってくれないので、僕はてっきり開頭手術をするものとばかり思った。
「大変な事になったなぁ・・・」
無言でハンドルを握る女房。
「あのさ・・・もしもの時は延命処置はしないでな・・・」
それだけを言うのが精一杯だった。
おそらく、今回に限らずあらゆる事態に立ち至る時に、人は必ず思う、あるいは口にする言葉
「なんで俺なの?」
僕と高血圧との付き合いは、かれこれ30年になる。
年に1度の会社の健康診断で指摘されて以来、もちろん放置していたわけではなく、さまざまな薬を処方されて飲んできたし、体重も減らしてきた。
しかし、どれも効果なく、上は190、下は100、というのもザラにあり、しかもこれといって不都合なく過ごせてしまっていたんだ。
ある医者には「もう、僕の手には負えないので勝手にしてください!」とキレられたこともあり、別の医者には循環器系の検査もしてもらったが異常なく、「生まれつきですかね」と言われた。
ただ、職業上外食が多いことと、喫煙は改めることなく続けてきた・・・・
今回はさすがの僕でも「脳梗塞」「脳溢血」などの病名がよぎる・・・
「たいへんな事になっちまったなぁ・・・」
女房の運転で、自宅の近所の開業医にしてはCTスキャンを装備している脳内科の門を潜った。
いきさつを聞いた先生が「すぐにCT!」
そして15分後
「左目の奥から脳出血が起こってます」
CTの画像を見ながら医者が告げた。
「今から脳外科の先生に紹介状を書くのでこのまますぐに病院へ行ってください」
「着替えも全てあとで! 救急車を呼ぶ時間も惜しいので、乗ってきた車で直接向ってください」
切羽詰った医者の物言いに女房も僕もただうなずくばかり。
そして、とりあえず総合病院へ向った。
医者は何も言ってくれないので、僕はてっきり開頭手術をするものとばかり思った。
「大変な事になったなぁ・・・」
無言でハンドルを握る女房。
「あのさ・・・もしもの時は延命処置はしないでな・・・」
それだけを言うのが精一杯だった。
脳出血
平成27年6月13日土曜日。
サッカー女子ワールドカップ「日本対カメルーン戦」の日だった。
さあ、始まるぞ!
僕はテレビの前でキックオフを待っていた。
まさに始まろうとするその時。
コンビニ弁当についてくる、小分けされたマヨネーズや醤油のビニールチューブ。
あれがプツッと潰れる感じが僕の腰にあり、すぐにその腰を起点に足先へ、腕から頭の先へと上下に痺れが拡がった。
しかも綺麗に身体の右半分。
あれーっ!
坐骨神経痛かな・・・
そばにあった、温シップを腰に貼った。
座っているのがつらくて、床に横になる。
けれども痺れは一向に治まらない。
女房が部屋をのぞきにきて「どうした?」
「イヤぁ・・・右半身が痺れてるんだよね」
「ちょっと!立って!」
女房が強い口調で言う。
のそのそと立ち上がる。
「両腕を、手のひらを上に 向けて伸ばして」
「目をつむって10数えて」
女房に言われるとおり目をつむり、10数えて目を開けると右腕が下がっている」
2度試したが結果は同じ。
「変だよ!」
「すぐに病院行こう 着替えて! 車、出してくる」
女房が慌てて車を出しに行く。
平成27年6月13日土曜日。
サッカー女子ワールドカップ「日本対カメルーン戦」の日だった。
さあ、始まるぞ!
僕はテレビの前でキックオフを待っていた。
まさに始まろうとするその時。
コンビニ弁当についてくる、小分けされたマヨネーズや醤油のビニールチューブ。
あれがプツッと潰れる感じが僕の腰にあり、すぐにその腰を起点に足先へ、腕から頭の先へと上下に痺れが拡がった。
しかも綺麗に身体の右半分。
あれーっ!
坐骨神経痛かな・・・
そばにあった、温シップを腰に貼った。
座っているのがつらくて、床に横になる。
けれども痺れは一向に治まらない。
女房が部屋をのぞきにきて「どうした?」
「イヤぁ・・・右半身が痺れてるんだよね」
「ちょっと!立って!」
女房が強い口調で言う。
のそのそと立ち上がる。
「両腕を、手のひらを上に 向けて伸ばして」
「目をつむって10数えて」
女房に言われるとおり目をつむり、10数えて目を開けると右腕が下がっている」
2度試したが結果は同じ。
「変だよ!」
「すぐに病院行こう 着替えて! 車、出してくる」
女房が慌てて車を出しに行く。