Roots of TWO-J #32 "OVER SEA" | TWO-J official blog "groovin' everyday" Powered by Ameba

Roots of TWO-J #32 "OVER SEA"

 

2007年以降、いろいろ国内でリリースやライブを沢山こなしてた。

 

いろんなアーティストが人気になり、国内のHIPHOPはブームの波を作り、

 

各地でHIPHOP系のイベントは大小問わず、毎週末必ず開催されてたと思う。

 

自分はあまり地元に居ないくらいの過ごし方だった。

 

いい意味で製作にライブにと忙しく動きが充実していた。

 

 

 

この当時、国内にいながらにして、海外のアーティストへのビートプロデュースややフィーチャリングも並行して製作していた。

 

アメリカが中心だったけど、中にはドイツ、フランス、イタリア、などといったヨーロッパ圏のアーティストとも仕事をさせて貰ってた。

 

この記事の話の初期の頃とは打って変わってインターネットの普及は当たり前な時代が一気に整っていた。

 

当時のMy Space(SNS)は比較的アーティストのホームページ的にも使えたし、様々な人が使っていて面白かった。海外のアーティストとの交流は容易になってたし、チェックできる事が増えてアーティストのプロモーションとしても有効だった。

 

データでのやり取りで楽曲が完成して、世に流通するなんてことも海を超えた国間で余裕でできるようになってた。

 

 

2009年に自分はSUPER STARっていう曲が入ったアルバム "Mr.Deuce "をリリースした。その中のSUPER STARはリリースよりかなり前に完成していて、当時はリリックも違ってた。できたばかりの頃はサンフランシスコのゴールデンゲートブリッジをこれを聴きながら"これは気持ちいい"なんて思いながら走ってたのを覚えている。

 

 

てな感じでやはり自分はアルバムリリース前にカリフォルニアに居た。

 

 

 

やっぱり、ここでの感覚が一番自分にはストレスフリーに近いし、

 

自分にとってのガソリン補給のようなもので。

 

 

サンフランシスコに滞在中、あるアーティストからメールで連絡がきた。

 

SHADE SHEISTだ。

 

SHADEとは名古屋のDJ SIDE-2の紹介で以前から知り合って居た。自分の日本のラジオ番組にも出演して貰って居た。ただLAで会うのは初めてだった。

 

 

"ハリウッドでパーティーやるから来ないか?"

 

という誘いだったけど、サンフランシスコとLAの距離は600キロ以上、車で行くなら6時間は要する。

 

ただ、飛行機なら1時間ちょいだ。

 

てことで飛行機でLAに向かった。

 

LAでは菊池さんと合流。菊池さんは俺のカリフォルニア滞在には欠かせない人だ。

いつも付き合ってくれて本当にありがたい。

 

そしてハリウッドの彼らのイベントに遊びに行った。

 

久しぶりの再会で嬉しかった。

 

LAでみる彼はやはりラッパー SHADE SHEISTとしての存在感があって更にイケてた。

 

その会場クラブのバックヤードはいい感じな造りで、広くてそこでみんなワイワイやってた。

 

そのバックヤードで、なんか見た事ある人がいるなーと思って、気になってよく見てたら、

 

" やべ、COOLIOじゃんっ! "

 

と気がついた。そう、クーリオがバーカウンターに居たのだ。

 

俺が今回カリフォルニアに来る少し前に、クーリオはジャパンツアーとして来日してて、その名古屋のライブを俺は見に行ったばかりだった。

 

今思えば、ここでもまた宝クジ運が運ばれて来てる感じだ。

 

少し遠慮がちに、ちょいちょい彼に近付いて、思い切っていろいろ話した。

 

"日本のライブ行ったよ"とか、"俺は日本でラップやってる" とか

"今日はSHADEに誘われて来た"とか。

 

で、俺はすかさず、

 

"よかったら俺のアルバム用ににシャウトアウトくれないか?"

 

といって、手に持ってたボイスレコーダーを差し出した。

 

そこでCOOLIOが放ってくれたのが、

 

アルバム"Mr.Deuce"のイントロにも収録されてる。

 

COOLIOといえばHIT曲が沢山あるがその中のFANTASTIC VOYAGEは1969年結成のファンクバンド "LAKE SIDE"の81年のヒット曲をネタにカバーアップされた曲。

これを同じスタイルで後の2011年に自分も公式に使用許諾を取ってリリースできたのはかなり光栄な話だ。大きく関わって貰ったレコード会社に感謝です。

 

 

という感じに、この話の#1から読んでくれてる人からしたら、あの時のガキがここまで来てしまうのだから、人生面白いと思いませんか?w

何があるかわからないというか。

そう、何があるかなんて未だわかってないのですが。

 

 

 

 

他にも、日本国内からのやり取りで、曲を提供して居たアーティストたちにも会いにいって、更に現場で新しい曲を作ったりと、より自分が一番好きなHIPHOPをカリフォルニアでしていた。

 

 

 

 

この滞在期間にチカーノのアーティストたちとも、現地で更に新しい製作や遊びをすることになる。

 

 

この辺の話も続けて書こう。