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Roots of TWO-J #26 "II-J GROOVIN"
何年も憧れたLAで、色んなものに更に触発されて、
たっぷりと余韻を持ったまま日本へ戻った。
2004年、
戻ってからの毎日は、フルスピードでビートを作り詩を書く。そんな時間だった。
何か一皮向けたというか、完全に今までには無かったバイタリティが溢れ出ていた。
アイデアも山ほどあったし、作る音のクオリティも断然に高まったことが、自分でも確認できるほどだった。
こうなると、あとは好きに音楽を作りまくるだけであって、いい音もあんまりな音も、とにかくバンバン出来上がる。
ある日作業場でもあるワンルームマンションから近くのコンビニへ何気無く歩いて向かった。歩きながら鼻歌的に曲の進行メロディを頭ん中で思い浮かべて、口笛吹きながら歩いた。
コンビニで買い物して帰り道も、無意識にそのメロディを鳴らしながら部屋に戻り、
何気無くそれを演奏してビート化した。
"なんか気持ちいじゃん"なんて思いながら出来た音が、
2005年に発売になるアルバムのタイトル曲
" II-J GROOVIN' "だ。
ただ、この時はこの曲がアルバムでの推しの曲になるなんて思わなかったし、
自分ではなんかPOPだけど、気持ち良いな 程度の出来栄えだった。
後にSWING STUDIOで岡本氏 (#18) とこのアルバムの制作をした。
岡本さんのアレンジも多数加わる事によって更に曲はブラッシュアップされていった。
参加アーティストも豪華なメンツをfeat.して"良いもの"を目指して追いかけた。
そして、全18曲入りのフルアルバム "II-J GROOVIN'" を完成させることができた。
これまでであって共鳴したり敬意を払えたりするアーティスト達が多く参加してくれて、
一つの自分のHIPHOPスタイルを定義できたアルバムになった。
このアルバムで一気に知名度が上がってくれた気がする。
更にここから自分のスタイルを大いに曲として発表していける時代を過ごす事が出来るようになって行く。
これは2004年のアルバムだが、
2021現在、最近になって、ものすごく今をブレイクしているHIPHOPアーティストたちが多く、自分でもかっこいいなあと思う人たちに会う機会があると、挨拶がてら喋ったりすることがあるけど、彼らが "II-Jさんのアルバム聞いてました!" なんて言ってくれたりして、
驚くと同時に、ムッチャ嬉しかったりする。自分などより遥かに人気のある有名な子達だ。
HIPHOPは繋がってる。伝わって行ってる、そこに少しでも加担できていると思えば、自分のことを再認識してまたパワーがもらえるものだ。
まさかコンビニへ行く途中の口笛からこんなに多くの人に聞いてもらえる曲が生まれるなんて思いもしないわけだから、音楽はマジで面白い。
続く