Roots of TWO-J #1 "Back In The Day "
いきなりだけど、26年 時間を戻してみてください。
26年て半端だけど。
そしたら皆さん何歳?
1995年、当時19歳の生意気盛りの俺は、1978年式のアメ車、フォード リンカーン マークVを乗り回し、好きな遊びに没頭していた。
当時好きだった黒人系ブランドを身につけて、
(これが今になって90'sヴィンテージなどと呼ばれ高値で取引されるとは思ってもなかったが。)
同じ地元の少し年上の仲間たちと良くつるんでた。
完全にカリフォルニアのストリートスタイル、中でもHIPHOPやローライダーカルチャーにどっぷりと虜になった時代。
"LAに住みてぇーっ”なんて漠然と思ってた。
(正確にいうと今でも思ってるが。)
ほぼ毎日、先輩の家がいわゆる溜まり場で、
夜になると5,6人の仲間たちがそこに日課のように集まり,
海外のミュージックビデオを見たりしてた。
ちなみに映像はVHSのビデオテープにMTVの番組だったり、
いろんな海外のアーティストの曲が録画され、更にダビングされて販売されてた様ないわゆる"海賊盤"だ。今のようにYouTubeで何でも観れる様な時代じゃ無い。
その溜まり場の主人はDJをやってたから、よくターンテーブルで遊んだりしてた。いつも俺がターンテーブルを占領してて、自然と溜まり場のBGM担当だった。
ウエストコーストのHIPHOP、ギャングスタラップ、特に当時はG-FUNKと呼ばれるスタイルがグイグイ来てた時代。
好きでかけてた曲はロサンゼルスのロングビーチ出身の3人組、 "FOESUM"の曲が多かった。後にこのFOESUMと出会い、一緒に曲を作り、LAでも日本でも最高なドラマを作るなんてことも、当時の俺が想像できる訳も無い。このエピソードは順を追って話すとして。
けど、そもそもこの"カリフォルニアスタイル"にハマるきっかけは何だったのか?ここに至るには更に少し前に時を戻すことになる。