新宿区歌舞伎町1丁目19 新宿区の一角にあるこの小さな街には雑居ビルが無数に
立ち並び
ネオンが明け方までこうこうと輝く。不夜城とも呼ばれ1日約20万人が行きかう日本一の歓楽街で
様々な世代・人種が混沌と入り乱れ猥雑を極める
その中心部に劇場沿いのゲームセンターの向かいに1台の電話ボックスがある
国内の携帯電話の契約台数が、日本総人口とほぼ等しい1億3千万台に迫まろうとしている現在で外来者やさまざまな事情による利用者がで少なからず存在する雑踏のプライベート空間
明朝8時にここは取り壊され石のモニュメントが設置される予定である
※客席後方から眞紀夫登場
山崎眞紀夫、27歳・・・
眞紀夫『はい、合コンでぇ~す。はい。よろしくッスゥ~』
この電話ボックスの最後の利用者である。
うつむき加減に生返事の眞紀夫・・・最強にチャラい!!
仕事用の電話に雑誌編集者から立て続けに電話が入る。
それぞれにライバル雑誌の名前を出しながらの取材交渉
編集者の娘の誕生日をサラッと祝い電話を切る・・・なかなかのやり手だ
少し離れた場所に、相場の半額でプロデュースを約束したスネークを見つけ足早にその場を離れようとするが
スネークからの電話をアシスタントのヒデが取ってしまう
スネーク 『おぉ~い!!おぉぉ~い!!』
眞紀夫 『もしも~し。。。はい、もしも~し』
スネーク 『てめぇ、ナニやってんだよ!』
眞紀夫 『今、電話しようと思ってたところで』
スネーク 『調子イイコトばっか言ってんじゃねェぞ』
眞紀夫 『ホントだからしょうがないってゆうかさぁ…』
スネーク 『オレのイベント、相場の半額でプロデュースするて言ったのオメエだぞ、話進んでんのかねぇ?』
眞紀夫 『モチロン、さっきちょうどハコとれた感じで…』
スネーク 『ははは…』
眞紀夫 『あはははは…』
スネーク 『ぜってぇ嘘だよ。もう別のプロデューサー頼むから手付けの100万返してくんねーかな。』
眞紀夫 『チョット、落ち着いてよ』
スネーク 『返せよ、100万。今すぐに!オメェ今、歌舞伎町にいんだろ?』
眞紀夫 『いやぁ~、今、新…木場。微妙に遠い新木場。そうだ!新木場って言えば?』
スネーク 『ベイ…セブン??』
眞紀夫 『そぉ、新木場って言えばベイセブン。MIXアルバム出すんだよね?アーティストマガジンが取材に来るからそれも含めて…』
スネーク 『嘘だったらマジぶっ殺すからな』
眞紀夫 『大丈夫、ダイジョブ。じゃ、よろしくっすぅ~』
スネークとの会話を聞いて、嘘のオンパレードに驚くヒデ
全ては、大物アーティストの脱税容疑で逮捕のウワサを聞いていた眞紀夫がとっさに思いついたウソである
時間を気にする眞紀夫、ヒデにコーヒーを買いに行かせ携帯電話で妻の晴子に電話を掛ける
眞紀夫 『もしもし、俺。仕事中?』
晴子 『大丈夫よ。どうしたの?』
眞紀夫 『今夜どうする?』
晴子 『あぁ、アタシがもう予約しちゃった。クリスマスに言った麻布のお店』
眞紀夫 『フレンチの?』
晴子 『そうそう。初めての結婚記念日だし、あのお店雰囲気良かったし』
眞紀夫 『そっかぁ…もう決めちゃったかぁ…』
晴子 『お店に20時ね。あっ、もしかして眞紀夫行きたいお店とかあった?』
眞紀夫 『あ~…うん。まぁ、いいや。あっ、アレ見てくれた?』
晴子 『アレって?』
眞紀夫 『あのホラ、プロフィール。女優の。』
晴子 『あ~ぁアレね…チョット待って…あったあった…ふぅ~ん、小柄でカワイイ二十歳の子。眞紀夫好みの』
眞紀夫 『そんなんじゃなくて。知り合いの社長物件でさぁ、使ってくれない?今度の晴子の映画で』
晴子 『《梶山絵里役》って、なるほどね、そう言う事』
眞紀夫 『原作者ってさぁ、キャスティングにも意見出せんだろ?晴子がプロデュー
サーにイメージにピッタリとか言ってくれれば通るんだろ?』
晴子 『まぁ、そうだと思うけど。よくわかんない』
眞紀夫 『どぉしても断れなくてさぁ』
晴子 『ま、あんな端役誰でもイイし』
眞紀夫 『えっ?あっ、じゃぁ、OKって事?』
晴子 『そうねぇ、言うだけ言ってみる』
眞紀夫 『そんな投げやりな感じじゃなくてさぁ…』
晴子 『だってアタシ、映画なんて基本的にノータッチなのよ。あんまり口うるさく思われるのも嫌だし』
眞紀夫 『そう言わずに何とか…』
晴子 『……』
眞紀夫 『頼むよ~、ここであの社長に貸しを作るかどうかで俺の人生が決まる可能性だってあるんだよ!言わばさ、俺の人生の転機なワケで…』
晴子 『わかった。で?何て言えばいいの?』
眞紀夫 『この子しか考えられないって感じで強く押してくれれば…』
晴子 『了解』
眞紀夫 『晴子、悪いなぁ~。じゃ、頼んだよ』
立ち並び
ネオンが明け方までこうこうと輝く。不夜城とも呼ばれ1日約20万人が行きかう日本一の歓楽街で
様々な世代・人種が混沌と入り乱れ猥雑を極める
その中心部に劇場沿いのゲームセンターの向かいに1台の電話ボックスがある
国内の携帯電話の契約台数が、日本総人口とほぼ等しい1億3千万台に迫まろうとしている現在で外来者やさまざまな事情による利用者がで少なからず存在する雑踏のプライベート空間
明朝8時にここは取り壊され石のモニュメントが設置される予定である
※客席後方から眞紀夫登場
山崎眞紀夫、27歳・・・
眞紀夫『はい、合コンでぇ~す。はい。よろしくッスゥ~』
この電話ボックスの最後の利用者である。
うつむき加減に生返事の眞紀夫・・・最強にチャラい!!
仕事用の電話に雑誌編集者から立て続けに電話が入る。
それぞれにライバル雑誌の名前を出しながらの取材交渉
編集者の娘の誕生日をサラッと祝い電話を切る・・・なかなかのやり手だ
少し離れた場所に、相場の半額でプロデュースを約束したスネークを見つけ足早にその場を離れようとするが
スネークからの電話をアシスタントのヒデが取ってしまう
スネーク 『おぉ~い!!おぉぉ~い!!』
眞紀夫 『もしも~し。。。はい、もしも~し』
スネーク 『てめぇ、ナニやってんだよ!』
眞紀夫 『今、電話しようと思ってたところで』
スネーク 『調子イイコトばっか言ってんじゃねェぞ』
眞紀夫 『ホントだからしょうがないってゆうかさぁ…』
スネーク 『オレのイベント、相場の半額でプロデュースするて言ったのオメエだぞ、話進んでんのかねぇ?』
眞紀夫 『モチロン、さっきちょうどハコとれた感じで…』
スネーク 『ははは…』
眞紀夫 『あはははは…』
スネーク 『ぜってぇ嘘だよ。もう別のプロデューサー頼むから手付けの100万返してくんねーかな。』
眞紀夫 『チョット、落ち着いてよ』
スネーク 『返せよ、100万。今すぐに!オメェ今、歌舞伎町にいんだろ?』
眞紀夫 『いやぁ~、今、新…木場。微妙に遠い新木場。そうだ!新木場って言えば?』
スネーク 『ベイ…セブン??』
眞紀夫 『そぉ、新木場って言えばベイセブン。MIXアルバム出すんだよね?アーティストマガジンが取材に来るからそれも含めて…』
スネーク 『嘘だったらマジぶっ殺すからな』
眞紀夫 『大丈夫、ダイジョブ。じゃ、よろしくっすぅ~』
スネークとの会話を聞いて、嘘のオンパレードに驚くヒデ
全ては、大物アーティストの脱税容疑で逮捕のウワサを聞いていた眞紀夫がとっさに思いついたウソである
時間を気にする眞紀夫、ヒデにコーヒーを買いに行かせ携帯電話で妻の晴子に電話を掛ける
眞紀夫 『もしもし、俺。仕事中?』
晴子 『大丈夫よ。どうしたの?』
眞紀夫 『今夜どうする?』
晴子 『あぁ、アタシがもう予約しちゃった。クリスマスに言った麻布のお店』
眞紀夫 『フレンチの?』
晴子 『そうそう。初めての結婚記念日だし、あのお店雰囲気良かったし』
眞紀夫 『そっかぁ…もう決めちゃったかぁ…』
晴子 『お店に20時ね。あっ、もしかして眞紀夫行きたいお店とかあった?』
眞紀夫 『あ~…うん。まぁ、いいや。あっ、アレ見てくれた?』
晴子 『アレって?』
眞紀夫 『あのホラ、プロフィール。女優の。』
晴子 『あ~ぁアレね…チョット待って…あったあった…ふぅ~ん、小柄でカワイイ二十歳の子。眞紀夫好みの』
眞紀夫 『そんなんじゃなくて。知り合いの社長物件でさぁ、使ってくれない?今度の晴子の映画で』
晴子 『《梶山絵里役》って、なるほどね、そう言う事』
眞紀夫 『原作者ってさぁ、キャスティングにも意見出せんだろ?晴子がプロデュー
サーにイメージにピッタリとか言ってくれれば通るんだろ?』
晴子 『まぁ、そうだと思うけど。よくわかんない』
眞紀夫 『どぉしても断れなくてさぁ』
晴子 『ま、あんな端役誰でもイイし』
眞紀夫 『えっ?あっ、じゃぁ、OKって事?』
晴子 『そうねぇ、言うだけ言ってみる』
眞紀夫 『そんな投げやりな感じじゃなくてさぁ…』
晴子 『だってアタシ、映画なんて基本的にノータッチなのよ。あんまり口うるさく思われるのも嫌だし』
眞紀夫 『そう言わずに何とか…』
晴子 『……』
眞紀夫 『頼むよ~、ここであの社長に貸しを作るかどうかで俺の人生が決まる可能性だってあるんだよ!言わばさ、俺の人生の転機なワケで…』
晴子 『わかった。で?何て言えばいいの?』
眞紀夫 『この子しか考えられないって感じで強く押してくれれば…』
晴子 『了解』
眞紀夫 『晴子、悪いなぁ~。じゃ、頼んだよ』