録音が一段落付いたので、今回主に使用した機材についての個人的な感想を書きとめておこうと思います。まずはDBX のダイナミクス・プロセッサー、DDP。

 コンプレッサーの歴史は DBX の歴史そのもの、とメーカーが豪語するように、DBX といえばダイナミクス系のイメージがあります。昔まだカセットテープが音楽の再生メディアとして主流だった頃、カセットのヒスノイズを低減させるシステムとしてウォークマン等にドルビーが搭載されていましたが、ちょっと高級なステレオシステムのカセットデッキにはDBXが搭載されており、ちょっとした憧れを抱いていました。

porta one  高校に入学してマルチトラックレコーディングに興味を持ち始めた頃、TASCAM PORTA ONE という、4tr カセットMTR を購入するのですが、そこには憧れの DBX が搭載されており、高校生としては夢のレコーディングシステムを手に入れた気分でした。なにせ4チャンネル分のフェーダーやパンポット、イコライザー、UVメーターが搭載されてる上の DBX です。当時としては、これはもうすごい事です。

 で、時は流れて20年。。。もう20年ですか。うちの DBX の機材は このPORTA ONE を含め、DDP と、あとパッチベイ だけなんですが、DDP、非常に便利です。

DIO  DDP を購入するまでは、普通のコンプレッサーを使ってました。BEHRINGER の MDX2000 という、これまた安価な上非常に高性能で、爆発的にヒットした機材なんですが、DDP は MDX2000 同様コンプレッサー・ゲート・リミッター・ディエッサーに加え、パライコ、さらにデジタルなので設定の記憶ができ、ついでにデジタル I/O まで付いてるモデルなので、もうむちゃくちゃ便利です。プリセットプログラムが本当によく出来ているので、アマチュアの私が下手に自分で書き換えたりすると余計に音質が低下しそうなので、もったいないようですがプリセットで使ってます。

 今回の録音ではこの DDP をシンセと、サンプリング・ドラムに使用してます。