さて、前回 肝心のデュアルモニタ 化がまだだったので、続きをば。

 今回の改造は、

1.プロセッサのスピードアップ
2.メモリの増設
3.グラフィックボードの増設
4.250GBハードディスクを認識させる

に焦点を当てます。

買い出し2

 今回ネットで注文したのは

1.Encore/ST G4 1.4GHz
2.SDRAM PC100 256MB SAMSUNGチップ
3.RADEON 9200 Mac Edition
4.Mac用 Ultra ATA 133 PCIカード

の4点。送料込みで合計 ¥71,350 也。決して安くありません。でもこれでやっと今まで使っていた Mac Mini と同等以上のスペックになります。

 届いたので早速取り付けてみましょう。

メモリ

 まずメモリ。1枚を除いて残り3枚がバルク品 です。不揃いなのは仕方がありません。片面チップや両面チップが入り乱れ、PC100PC133 が混在して、速度まで不揃いです。不細工だなぁ。


ビデオカード

 次にグラフィックボード。なんと赤い基盤です、かっこいい! 昔、ラディウスの赤いグラフィックアクセラレーターに憧れたものです。すげー高価で手が出ませんでしたけど。

PCI After

 次にATA133 カード。ケーブル付属なので、贅沢にも元々内蔵していたハードディスクにはオンボードのソケットに、増設ハードディスクには新たに取り付けたカードのソケットにそれぞれ接続します。うーん、PCI スロットが全部埋まってしまった。

 そして最後に、CPUカード。

CPU G4 500

 もともとの CPU、Power PC G4 500MHz を外します。ヒートシンク の留め金を外して、基盤をむき出しに。

CPU G4 500 むき出し

 ネジを3点外しカードを抜きます。そして G4 1.4GHzに取り替え。

CPU G4 1.4GHz

 ピンぼけで済みません。ヒートシンクがシルバーから紫に!かっこいいなぁ。形も前のより少し凝ってるし。

 さて、全てのパーツの取り替えが完了しました。あとは起動するだけです。

 本体の電源ボタンをオン!










。。。画面真っ暗 (°д°;)


 ここで初めて説明書を読みます。(説明書嫌いなんで読んでませんでしたっ)

 なんと。OS 9.2 で起動しろってか。ブート ROM をファームウェア でアップデートせんとダメらしいです。このアップデートプログラムが 9.2 でしか動かないらしいですが、もともと Power Mac に入っていたOS9はフリーズするし消しちゃったよ。親父に聞いても付属のCDなんて絶対すぐ出てこないし。(そういう人です)
 家にある CD を片っ端から探しますが、音楽 CD とごっちゃにしてるので、数千枚の中から探さねばなりません。結局無かったので、多分職場にあるんでしょう。休み中にわざわざ職場なんか行けるか! ただでさえ明日から出勤なのに。しかし今日が休みの最終日、なんとしてでも作業を終えなければなりません。

 残された手段として、家にある MacOS 9.2 がインストールされているコンピュータをターゲットディスクモード で立ち上げること。現在該当するコンピュータは3台あります。
 一番古いのが昔嫁が使ってた初代 iBook。これは古すぎてFireWire 端子が無いので×。次に初代 Power Book G4。昨年まで4年間使った、私のメインで使用したMacの中で歴代1位の使用期間を誇るMac ですが、、、電源入らず(/TДT)/ すねてしまったんでしょうか。
 そして残る最後の1台、嫁の先々代 iBook。嫁はiBookばっかり4台使い続けてますが、初代は先程の FireWire が無いタイプ、次に先々代の iBook G3、そしてキーボードにジュースをこぼしてお亡くなりになった先代 iBook G4、最後に現在使用中の iBook G4。先々代 iBook G3 は FireWire 端子もあり、OS も9.2.2 なのでバッチリなはずです。

G3 TargetDiskMode2


 で、ターゲットディスクモードで立ち上げます。

G3TargetDiskMode

 !!!やりました。起動します。

 次に Power Mac G4 Firmware Update プログラムをダウンロードします。。。アップルのサイト、ダウンロード出来ません。混雑してるのか、調子悪いのか。しばらくしてからアクセスすればいいのでしょうが、時間がありません。本国アメリカの www.apple.com からダウンロードします。

 そんでブートROMもアップデートし、次に CPU カード付属の CD に入っているファームウェアパッチを当てて、完了。

 ここで、iBookからPowerBook G4 のターゲットディスクモードに替えて今度はOS X で再起動。


 早速「このマックについて」を確認。

このMacについて

 プロセッサ 1.4GHz PowerPC G4
   メモリ 1GB SDRAM

 ちゃんと認識されてますやん。ようやくプロセッサのアップグレードが終わりましたよ。

 ハードディスクが 128GB までしか認識されていなかったので、ここで再度ハードディスクのフォーマット。RAID を組もうとしましたが、2つのハードディスクが違う規格のATA カードに接続されてるからでしょうか、うまくRAIDを組めません。両方を新たに差したATAカードに接続しますが、やっぱりうまくいきません。仕方ないので元々の内蔵ハードディスクを起動システム専用のハードディスクにするということで。とりあえず増設したハードディスクは 250GB まで認識させることが出来ました。

 最後に、親父から貰った15inch のモニタをグラフィックカードに接続して、

Dual Monitor

  デュアルモニタ化は完了となりましたー o(^▽^)o ヤッタネ!

 左が 17inch で、右が 15inch なのが気になりますが。そのうち余裕が出来たら 17inch をもう一台買って、余った 15 inch を Mac Mini と共に職場で使おうかと。

 この作業が完了した直後、隣にいる父親から呼び出しがあって、緊急のお手伝いをしてる際に改造の話をしてたら、先日のデータ抜き出しの分と合わせて、費用を負担してくれるという、うれしい話が。ラッキー!

 最近 Power Book や iMac、Mac Mini などの全然拡張性のないマシンを使っていたので、改造の楽しみを味わったのは久しぶりです。昔2台の DOS/V を組み立てた事がありますが、Windows95 の頃なので、もう10年も前です。Pentium MMX 166MHz の頃ですよ、MMXって懐かしいなぁ。BIOS いじる面倒さが無いのは Mac の特権ですね~。

 とまぁ、有意義な夏休みでした。今月中旬から下旬にかけてレコーディングの予定があるので、このデュアルモニター化の威力が堪能できそうです。