DTC-500ES
▲SONY DTC-500ES (DAT)

CC-222MKII
▲TASCAM CC-222MKII (CD-R + Casette)

 先日 GiG CHILD の DATマスターの話 をしましたが、「今月のお宝音源 」6月号で公開しようかなと思って、音源を準備中です。

 で、何故メンバーすらDATマスターを聴いていないか、という話。答は簡単、だれもDATデッキを持っていなかったから。
 音源の録音は大阪難波のとあるレコーディングスタジオで1997年4月に行ったのですが、ミックスダウンした音源をどのメディアで保存するかということで、MDとDATでお願いしました。その後ライブの宣伝用に配布されたカセットはMDコンポでダビングを、またその後同じ音源を使って、さらに数曲追加したCDを作成することになるのですが、このときもMDの音源をコンピュータにアナログで入力し、波形編集ソフトを使ってマスタリングを行いました。結局この頃はMDの音源しか使わなかったということです。
 さらに言うと、当時は大学の軽音楽部に所属していた頃で、部室には阪神淡路大震災の直撃をくらった時にどさくさに紛れて大学に購入させたDAT、DTC-A8がありましたが、送りがデジタルでも受けがデジタルの機器を持っていなかったので、あえてDATからのダビングをしていませんでした。録音したスタジオでのミックスダウン時の音を聞いて以来、ついぞメンバーの誰もマスター音源を聴いていなかった訳です。

 時は流れて2004年8月。無造作に棚に置かれていたDATマスターのテープが何故か目に入り、無性に聴きたくなりました。CDを作成した際にマスタリングで散々聴いたはずなのに、圧縮されていないマスターが如何ほどの音なのか。その時まではそんなことを思ったこともなかったのに。
 そう思った次の瞬間、ネットで検索をかけてました。オークションや中古などいろいろ出てくるのですが、ラックマウントと値段を考えるとほとんど選択の余地はありませんでした。えちごやミュージック さんで\19,900(税込)のお買い物。状態はかなり良いものです。ちょっと耳が歪んでましたが。
 DATを手に入れた頃はヘッドホンで何回か聴きました。その時の印象、、、「すごいんじゃないの?」。散々MDからのアナログダビングを聴いていただけに。
 今のところ、この GiG CHILD のDATマスターを再生するためにしかDATは使ってません。DAW なんかで音源から入力後はプラグインでエフェクトをかけつつミックスダウン、マスタリングまでしてそのままネット配信ができちゃうこのご時世ですから、出番はほとんど無いでしょうね。2曲、ミックス違いで5曲分に¥19,900、1曲¥4,000弱と考えると高い買い物だったかも。ちなみに DAT の空テープは1本も持ってません。

 今回準備している音源は、この DTC-500ES から、コアキシャル で CC-222MKII の CD-R にデジタルダビングしたものを iTunesで取り込み、波形編集無しでMP3化したものです。って散々非圧縮のマスターの話をしておいて、結局圧縮音源なんですけど。でもAIFF のバカでかいファイルをアップしても誰も聴かんでしょ。

 当時のメンバーぐらいしか興味のない話を長々と済みません。