今日で三江線を乗りつぶします。


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朝食は宿のバイキングにて。沿線は食料の確保が意外と難しく、食べられる時にしっかりと食べておきたいところ。なおここのシステムは「なくなり次第終了」らしいので、『早起きは三文の徳』といったところでしょうか。



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少々慌ただしかったものの、そそくさと出発準備を整え、朝の列車を捕まえるべく潮駅へとやって来ました。すぐ前は悠々と流れる江の川。ロケーションは抜群です。




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時間になり列車のヘッドライトが見えて来た時は思わずホッとしてしまいました。何しろ次の列車はもう夕方までなく、反対方向へ行く列車でも3時間以上後になってしまうのですから。



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列車は3両も繋いでいるので余裕で座れ、ローカル風情を味わうには申し分ありません。今後もこんな状態が続けばいいのですが、果たして。



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やって来たのは「天空の駅」として知られる宇都井駅。にわかに有名になった感がありますが、この列車で降り立ったのは我々3人だけでした。なお次に列車が来るのは2時間半以上後です。




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ホームからは集落を見下ろす形となり、その高さは目も眩むほど。高所恐怖症の人にはキツイかも。



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ホームと、地上にある出入口の行き来には、古い団地を思わせる筒形の階段を延々7階分くらい上り下りしなければなりません。列車に乗る際には相当な余裕を持って駅に来る必要がありそうです。




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少し離れた所から駅を観察してみました。なかなかの迫力ですね。



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次の列車の到着に合わせ、貸切バスがやって来て団体客がドカドカと。どうやらここから列車に乗るらしく、静かだった駅がにわかに賑わいを見せます。今朝方から降ったり止んだりだった雨も、次第に激しさを増してきました。



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列車は途中倒木の除去作業をしたとかで約30分の遅れで到着。しかし遅延の放送が入ったのは列車到着の数分前で、来ない列車にしびれを切らして不安に駆られた人も多数居たと思われます。それだけに列車のヘッドライトが見えた時は、思わず歓声が上がったほど。そりゃこんな駅で足止めを食らったら、それこそ途方に暮れるだけなので。



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列車はそこそこ混んでいたものの、今度も3両繋いでいるとあって、立つこともなくのんびりと車窓を堪能。一時間余り揺られ、この列車の終点となる石見川本に到着。列車はここで一時間以上停車した後、そのまま引き続き江津行となりますが、乗客は全員強制的に降ろされます。そのため、駅構内や駅前は、毎日この時間多くの人でゴッタ返します。




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昼食を取るため、我々も町内をうろうろしてみます。でも駅近くの店は、どこも旅行者で混んでいて、全くラチが明かず。少し離れた喫茶店にて何とかランチに有り付けることができました。



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駅に戻って発車を待ちます。看板には「三江線引退まであと26日」の文字が。まだそれほど実感は湧かないものの、確実にその日は近づいているのですね。


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終点の江津に到着し、これにて三江線の完全乗車達成。そこそこ混んではいたものの、一応全員座れたことでもあり、特に疲れることなく納得の行く道中となったようです。



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その後はまたそっくりそのまま三江線を折り返すことに。今度は2両でしたが特にまた混雑することもなく、数少ないボックス席を確保することができました。やはり4人旅にはこのスタイルがベストですね。



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途中の宇都井駅では2分程度停車するとの粋な計らいも。たくさんの人が降りて来て、普段は静かな「天空の駅」がほんの一瞬だけ賑わいます。朝方じっくり滞在しただけに、なおさら思い出深い駅となりました。




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口羽に到着。この列車はここで10分程度停まるので、外の様子も見に行ってみます。昨日長時間ここで過ごしているので、ここもとても思い出深い駅となりました。




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陽もとっぷりと暮れ、終点の三次に戻って来ました。江津から3時間半の長丁場でしたが、みんな飽きることなく、それどころかまだまだ乗り足らない様子も。さすがはテツですね。実に頼もしい限りです。




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今日はまだ終わりではなく、その後は福塩線に乗って三次を離れます。途中イノシシと衝突するハプニングがあり、20分ほど遅れましたが、その先の接続にはかなりの余裕があるため、行程には問題ありません。



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府中からさらに福山行に乗り換え。この旅では久々の「電車」になります。



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福山に着きました。ここしばらく寂しい風景が続いただけに、あまりの大都会振りに驚いてしまいます。



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夜も11時を回りましたが、今日はまだ終わりません。山陽線の最終に乗って、さらに東へと進みます。



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深夜0時少し前、今夜泊まる倉敷に着き、本日の行動はここまで。「18きっぷ」は日付が変わる夜中の12時まで有効だから、まさにギリギリまで活用させていただきました。
さすがにみなさんお疲れのようで、今夜はもうすぐにでも休みたいところ。長い一日が終わりました。