切符の最終日となった今日は、もう特に行き先は決めてなく、思い付きで行動してみようかと。
何となくのと鉄道へでも行ってみようかと思い立ち、七尾線の列車に乗り込むことにしました。
田畑が中心ののどかな風景が続きます。来年春には金沢-津幡間が第三セクターに移管されるため、七尾線にもいろいろと影響が出てくるのでは。
終点の七尾で、のと鉄道に乗り換えます。なお次の和倉温泉まではJR西日本の管轄でもあります。
「大人パス」はのと鉄道では使えませんが、土日祭は千円で一日乗車券を売っていて、今日は土曜日ため、有難くそれを活用させてもらうことにします。
海沿いを走るイメージが強い路線ですが、ちょっとした山越えもあったりします。
せっかく乗り放題の切符が手に入ったのだから、どこかで降りてみようと思い、まずは西岸を選んでみました。
元々は国鉄七尾線ということもあり、その頃のイメージをそのまま残す木造の駅舎が今も使われています。JRとして引き継がれていたら、あるいはこの駅舎は取り壊されていたかもしれませんね。
駅舎内は、取れたての地元野菜の販売所にもなっていました。基本は無人駅ですが、そのおかげで駅には販売のおばちゃんが居て、それだけで心温まる気がします。
一駅戻る形で隣の能登中島でも降りてみました。
ここも昔ながらの木造駅舎が残っています。一見してかなり風格が感じられます。
ホームには廃車となった郵便車が。かつて甲駅に留置されていた車両ですね。
どっしりとした駅舎からは、国鉄時代からの威厳が放たれているように感じます。今はとてもひっそりとしているようですが、昔はさぞかし賑わったのでしょう。
七尾側から来た列車で再び折り返し、さらに先を目指します。
終点が近づくにつれ、次第に海も寄り添ってきます。
現在の終点、穴水に着きました。この先の能登線が廃止されてからは初めての訪問となります。
ホームの先端にある0番線には、かつて「のと恋路号」として活躍していたNT800形の車両が留め置かれていました。人気のあった列車なだけに、こうして動かなくなった姿を見ると、とても切なく思います。
今はここまでの営業ですが、かつてはまだこの先、輪島方面と蛸島方面の2方向へ線路が伸びていました。ガランとした広い構内に当時の名残が偲ばれます。
のと鉄道も十分堪能できたことでもあるし、そろそろ帰ろうかと。
来た時と同じ景色ですが、大きな窓の特急列車の車内から見るのとは気分的に違います。少なくとも金沢まではがら空きなので、快適さも全く違います。
金沢からは「はくたか」と新幹線を乗り継いで東京着。東北から北陸までを駆け巡った豪快な旅も無事終了。のと鉄道を除く4日間の交通費はこれだけ乗り回してもたったの1万7千円。「大人」ってホントいいもんですねえ。
金沢 7:42 → 9:16 七尾 9:51 → 10:18 西岸 10:31 → 10:39 能登中島 11:33 → 11:52 穴水 12:48 → 13:23 和倉温泉 13:30(特急「しらさぎ12号」) → 14:38 金沢 15:12(特急「はくたか19号」) → 17:52 越後湯沢 18:12(新幹線「Maxたにがわ424号」) → 19:40 東京