今日からまた「18きっぷ」の旅を始めることにします。
とりあえず「マリンライナー」に乗って四国からの脱出を図ります。
散々見慣れた瀬戸大橋からの眺めですが、何度見てもその迫力には圧倒されてしまいます。
岡山からは、津山線へとコマを進めます。タラコ色の国鉄40系気動車が旅情を誘います。
旭川の流れに沿った風光明媚な車窓が展開。実にいい眺めです。
亀甲で反対方向の列車と行き違いのため7分間の停車。これ幸いと駅をじっくり観察してみます。中では生きた亀まで飼われていて、まさに亀づくしの駅として知られています。亀の頭の部分は近年になって塗り替えられたようですね。
津山からは因美線に乗り換えます。今度はキハ120にバトンタッチ。
智頭急行にメインルートの座を譲ってからというもの、因美線の東津山-智頭間は、年を追うごとに列車の本数もどんどん削減され、今では行き来するだけでもかなり困難な区間となってしまいました。夏草に覆われた線路は、場所によっては廃線跡とも見紛うような荒みようで、たびたびの速度規制がかかる中、列車はゆっくりゆっくり走ります。あまりのノロノロ運転に驚いてしまうほどですが、それがローカル線の魅力でもあるのだから皮肉なものです。
17年前にJRの全駅乗下車を達成した思い出の美作河井は、無人化されたとはいえ、今も変わらず当時の面影を残しています。いずれまたゆっくり訪れてみたいものです。
当初の予定では、智頭からさらに鳥取方面へ抜けるつもりでしたが、急遽気が変わり、智頭急行で山陽方面へ引き返すことにしました。なお、ここは「18」が使えないので別払いとなります。
こちらが発車すると、因美線の上り方面の列車も同時にスタート。しばらくは追いかけるようにぴったりくっついて走ります。日によってはこちらが先行することもあるのでしょう。このようなローカル線で、こんなデッドヒートが体験できるとは、夢にも思いませんでした。
開業が新しい智頭急行は、踏切のない高架線が続くため、トンネルは多いものの、見晴らしのいい景色が望めます。いかにも新しい路線といった感じで、清々しさを覚えます。
カブリツキの前面展望もいいけれど、側面の窓からの景観も捨てがたく。各駅停車は概してがら空きの便が多いので、見たい景色は右も左も思いのまま。
佐用から姫新線に乗り換え、再び「18きっぷ」の出番となります。
姫路に到着。この後は山陽本線に乗り換え、帰路へと向かいます。
明石海峡大橋も、すっかり見慣れた景色となりました。
さらに東海道線を乗り継ぎ、今日は浜松まで行って泊まります。明日は午後から「横ラジ」収録があるので、それに合わせて帰ります。今回も実に楽しい旅となりました。ちっとも飽きないのが不思議です。