「では出発進行~っ」



テンション上がりまくりのまま車を走らせる雅紀。



『で、どこ行くの?』


「さあ?」


『相変わらずのノープラン・・・』


「ま、ま、ま、いいじゃんいいじゃんっ。ふらふらっとドライブ行くのもさっ」


『そうだけど・・・』



目の前にはもう、渋滞の列。



『すごい車』


「ね。なんかテンション上がるね!」


『・・・それ以上?』


「相葉くんに限界はないのさ。うひゃひゃひゃひゃっ」



渋滞の中でも楽しそうな雅紀を見て


たかだか車が進まないだけでイライラしてるのがなんだかもったいなくて


私も一緒に楽しむことにした。



「こないだ夜中に酒のみながら野球みてたんだけどー、あまりにいい試合ですげー興奮してこの感動を誰かと分かち合いたくなっちゃってニノに電話したんだよね」


『夜中って、何時?』


「んー、2時くらい?」


『・・・二宮くん、起きてたの?』


「いや寝てた。一言で切られた。うひゃひゃひゃっ」


『笑いごとじゃ・・・なんて言われたの?』


「オレがね、もしもしニノー?今野球見てたんだけどーつったら、相葉さん超迷惑。つってガチャッって」


『あははははっ。二宮くんらしいー』


「ひどくね?いくら寝てたにしてもさーもうちょっと優しくさー」


『いや、ひどいのはそんな時間にかける雅紀だから』


「そう?翔ちゃんはきちんと受け答えしてくれたよ?」


『櫻井くんにもかけたの?』


「別の日だけどね。そんときはサッカー見ててさーまた盛り上がっちゃってさー」


『で、また2時に?』


「うん。もしもし翔ちゃーん?つったら、相葉ちゃんどうしたの?ってビックリしてたけど」


『そりゃそうでしょ』


「今ねーサッカー見ててねーすげーいい試合でねーつったら、そうなんだぁって話聞いてくれて」


『いい人だ・・・』


「こういうプレーがあってねーすごかったんだよーって話をしてね、盛り上がったなぁ翔ちゃんとは」


『優しいなあ、櫻井くん。え?あとの2人は?』


「松潤には・・・電話できないな」


『なんで?』


「怒るとこえーもんっ」


『あはははっ。なるほどね。じゃあ、大野くんは?』

「リーダーも、しない」


『なんで?』


「だって」

「『寝ちゃうと起きないもん』」


2人同時に同じことを言い、顔をみつめて笑いあう。

私の右手は、雅紀の左手と繋がったまま。


うん。渋滞も悪くないね。たまには。