Breathless 13 (I'll be there50…retcon) | 青い人 嵐妄想小説

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気象系グループをモチーフとしたお話のブログとなっております。ブログ内のお話しは全て架空のモノです。腐的要素が含まれておりますので苦手な方は閲覧注意ください。アメンバー承認は以前よりコメメッセで絡んだ方のみです。

〜〜閲覧注意〜〜
腐的表現を含みます
















masaki side



ピンポーン…


カチャッ
『おかえり!おおちゃん!!』




『…んふふ、ただいま…相葉ちゃん』




こうやって、おおちゃんの帰りを待つ日が来るなんて…

ねぇ…おおちゃん、知ってる?
こうやって 玄関まで迎えに行く度に、不安で仕方ないんだ…ドアを開けたら、2人で立っていそうな気がして…いつか来る日が、今日じゃありませんようにって…願いを込めてドアを開けてるんだよ?それで、おおちゃんが1人で笑っているのを見て、やっと緊張が解けるんだ…
なんでもないふりして……
おおちゃんが笑えるように……

真っ黒な俺の手を
おおちゃんが握る…汚れた手を…
おおちゃんが真っ白に変えてくれる…

でも、何度見ても、俺の手は灰色にしかならない
分かってたことだけど……



あの日
決定打になったであろうあの日
翔ちゃんとおおちゃんの関係は、ある意味変わったと思う…
翔ちゃんの残り香の中、おおちゃんを抱きしめて眠った…
時折 魘されるおおちゃんに、胸がひどく痛んだ…

次の日の深夜
心配で押しかけた俺に、震えながら翔ちゃんとの話をしてくれた…
思い描いてたよりも、酷い内容に涙が出て溢れた
 おおちゃんが翔ちゃんの話をする度に、ズキズキと胸が痛む…
誰が握っているか分からないナイフで、じわじわと斬りつけられるような痛み……

きっと…一生消えない痛み……



全て吐き出して、安堵したのか
おおちゃんは、この日も俺の腕の中で眠った…


頼ってほしい
翔ちゃんを好きなままでいいから…

弱り切ったおおちゃんが堕ちるには
充分な言葉だった…


寒いなら暖めて
寂しいなら側にいて
悲しいなら笑わせて
泣きたいなら一緒に泣いて

おおちゃんが心をくれるのに、時間はかからなかった……
でも、奥底に閉まってある想い…
どうしてもそれを、捨てさせたかった……







側にいて
心を開いたおおちゃん
もっともっと 奥に入りたい…
それで、奥底に手を伸ばして…それを粉々に握りつぶしたい…

そう おおちゃんに伝えたら
なんて言うのかな?

怖くて聞けないから…
黙って握り潰すしかないよね?



だから、消え去ってくれるまで
おおちゃんには、手を出さない…

どうしても  我慢ならない時は
キスを強請る…

けれど……
おおちゃんは拒むどころか、素直に受け入れてくれる…
絡め合う キスに……
その先を……って 箍が外れそうになるけど、
今はまだ…まだだから……
翔ちゃんのものであるおおちゃんは、抱けないから……

執拗に 濃厚な アプローチ…
ちょっと押せば、おおちゃんは堕ちてくる…
望めば、ふるふるって震えてる身体を、恥じらいながら差し出すんだ……



ある日


『なんで…キスしか……してくれないの?』


唇がテカテカになるくらい
キスをした 日
おおちゃんはそう俺に訴えた…


『…おおちゃん……』

『おいらの事…好きって言ったのに…』


潤みがちな目から、一筋 涙がおちた…






『…相葉ちゃん……おいら、翔くんとちゃんと話すよ… 相葉ちゃん……待っててくれる?』



待ってるよ
いつまでも……
ずっと待ってたんだ…いくらでも待てるさ…
おおちゃんの心が 翔ちゃんから離れるまで…
いつまでも……


『ふふふ…いつまでも待ってるよ…』






翔ちゃん、ごめんね…