
ライフ・イズ・ビューティフル [DVD]
主人公のグイドが、小学校教師ドーラに恋するところから始まる。
ドーラに対して、何度も偶然を企てアプローチを続ける。
この偶然の作り方は、想像力に富んでいてとても好き。
微笑ましいシーンから、純粋な愛情が伝わってくる。
そして、2人は結ばれ、息子にも恵まれる。
しかし、戦争の影響でユダヤ人であるグイドらは収容所へ運ばれる。
グイドは息子に対して、戦争という恐怖を与えぬように、ユーモアに富んだ嘘を付き続ける。
そして、収容所でのギリギリの生活が続き、いよいよクライマックスへ。
この映画からは、いくつかの大切なメッセージを感じることができる。
好きな人への純粋なアプローチ、家族愛、決して状況が良くないときの心の持ちよう。
本映画の監督、脚本は主演も務めるロベルト・ベニーニ。
どうやら彼は元々はコメディアンのようだが、この才能がドーラへのアプローチがどこかユーモアに
あふれているのではないかと感じる。
その他にも随所に、笑いを散りばめられていて、前半はコメディーさを感じられる。
後半は、家族愛を強く感じるストーリー。
グイドの妻へのメッセージ、息子との“ゲーム”と称した収容所生活。
じわじわと感動が込み上げてくる。
そして、ナチスの収容所というドン底な中での気持ちの持ちよう。
息子がいたからこそなのかもしれないが、映画「ショーシャンクの空に」で発するメッセージと
近しいものを感じることができる。
最後に、根底には戦争に対するメッセージがある。
この1年間見てきた映画でも、かなりの割合でナチスがしていた非情な行為が出てくる。
何度か見ていると、さすがに気が重くなる。でも、忘れてはいけない記憶。
最後の最後に、コメディアンというバックグラウンドを持つ映画人は、どこか異彩を放つ。
ウッディ・アレンなんかも元はコメディアンだが、彼の映画にはひときわ繊細さを感じた。
日本でも、北野武が有名だし、最近では品川や劇団ひとりらの映画や書籍が評価されてたりする。
この傾向からすれば、ほかのコメディアン出身監督の作品は気になる。