昨年末で解散したSMAPの稲垣吾郎(43)、草ナギ剛(43)、香取慎吾(40)の3人が、8日に契約期間満了でジャニーズ事務所を退所する。香取が司会を務めるテレビ朝日系「SmaSTATION!」(土曜・後11時5分)だけが今月末で終了する以外、3人のレギュラー番組は継続される。表面的な活動に大きな変化はないが、長く在籍した事務所との“決別の時”をひっそりと迎える。

 この日、東京・六本木のテレ朝で開かれた10月期の番組改編説明会では「Sma―」の終了が正式に発表された。01年から16年間にわたって放送。同局の赤津一彦編成部長は「01年以来、テレ朝の深夜枠を支えていただいた香取さんには心から感謝しています。今回、終了にあたって、ご本人からの言葉は特にありません」とした。また東京・渋谷のNHKで開かれた同局の上田良一会長の定例会見では、草ナギが退所後も「ブラタモリ」(土曜・後7時30分)にナレーションとして出演することが正式発表された。

 退所翌日の9日は、SMAPの“26周年”のデビュー記念日でもある。同日には「Sma―」の生放送が予定され、発言が注目される。

 ◆文化放送「編集長 稲垣吾郎」継続方針固める

 文化放送が、稲垣がパーソナリティーを務めるレギュラー番組「編集長 稲垣吾郎」(水曜・後9時30分)の継続方針を固めたことが7日、分かった。13日か20日の同番組内で稲垣本人が発表するとみられる。事務所退所が発表されて以降、同局には「ラジオをやめないでほしい」といったリスナーからのハガキやメールが通常より2割ほど増えていたという。


見る機会が減ると思うが頑張ってほしい。  これからは,自分のスタンスで色々な場面で自分の色を出してほしい

8月下旬に起きた「VALU」の“売り逃げ”騒動について、人気YouTuber・ヒカル氏が9月4日、経緯を説明し、謝罪する動画をYouTubeに公開した。動画でヒカル氏は、ファンや関係者に謝罪しつつ、今回の企画には「VALUが当初から関わっていた」と主張。騒動の責任を取り、無期限で活動を停止すると発表した。

動画より。ヒカル氏(中)、いっくん氏(左)、ラファエル氏

 VALUはこの動画について「当社の言及に不適切な点があった」と反論する文書を4日付で公開。ヒカル氏の所属事務所から事前に相談を受け、VALUの仕組みを事務所に説明したことなどは認めたが、「ヒカル氏らによる大量売却について、当社は関知・関与していない」と主張している。

ヒカル氏「当初からVALUと連携していた」と主張

 VALUは、個人が「VA」と呼ばれる模擬株式を発行し、個人から資金を調達できるサービス。

ヒカル氏のVALUページ

 ヒカル氏と、同じ事務所「VAZ」に所属するいっくん氏、ラファエル氏はそれぞれ、期待をあおって自らのVA価格をつり上げた後、手持ちの全VAを投げ売りして数千万円相当の利益を得た。投げ売り前には、ヒカル氏らのマネージャー・井川氏が3人のVAを売り抜けており、「詐欺的では」「インサイダー取引では」などと批判を浴びた(詳細記事)。

 ヒカル氏は9月4日に公開した動画で、金髪だった髪を黒く染め、スーツを着て、ラファエル氏、いっくん氏と並んで登場。何度も頭を下げ、ファンや関係者に謝罪しつつ、紙に書かれた文書を読む形で、これまでの経緯を説明した。

ヒカル氏の説明によると、企画の出発点は「ヒカル、ラファエル、いっくんで、VALUの価値を競い合うYouTube企画をしたい」との考えだったという。当時3人はVALUの知識がほとんどなかったが、既にVALUに参加していた井川氏と、所属事務所であるVAZの従業員、それに「VALUと密につながっている2人」が、「アドバイザーのように関わっていた」という。

 ヒカル氏は「当初からVALUと連携し、企画が盛り上がるよう準備していた」と主張。その証拠として、「VALUに頼み、最初に設定した優待を消すことができた」ことを挙げた。また、「井川さんが僕たちのVALUを最初に購入し、高くなったら売っても問題ないことは、アドバイザーに確認しており、ダメなこととは認識していなかった」と話した。

 企画は、当初考えていた「3人がVALUで人気を争う」内容から、「全員でVAを売り、まとまった金額になったらYouTubeの企画で使う」という形に途中で変更。3人はVAを売ることにしたという。ヒカル氏としては「VALUのサービスの中でできることをしているだけ」で、「(お金を)だまし取ろうとしたと言われるとは、当時、誰も思っていなかった」と釈明。ただ「知識不足だった」と謝罪した。

VALUは反論 「事前に相談は受けたが、売り逃げには関わっていない」

VALUの反論

 VALUはヒカル氏の主張に「誤解を与えかねない不適切な点があった」とし、反論する文書を4日付で公開。「ヒカル氏らによる大量売却について当社は一切関知および関与していない」と主張した。

 文書によると、VALUは、ヒカル氏らの所属事務所・VAZから事前に「VALUに人気YouTuberをアサインできないか」と相談を受けたという。VALUはVAZの関係者にVALUの仕組みを説明したり、優待の内容について議論したことも「事実」と認めた。

 その一方で、「ヒカル氏らによる大量売却その他の投稿内容やTwitter上での発言等について、当社は関知・関与していない」と、“売り逃げ”への関与を否定。また、同社はVAZの関係者としか連絡を取っておらず、ヒカル氏らと直接やりとりしたことはないという。

 VALUが企画に関わっていた証拠としてヒカル氏が挙げた、「最初に設定した優待を、VALUに頼んで削除してもらった」という事実も「ない」と反論。ヒカル氏が事前に設定していた優待について、VAZから削除依頼を受けたのは「事実」と認めたが、「VALU売り出し前でVALUERも存在しなかったため、他の利用者と同様、優待を無効化するために、優待の期日を変更する対応を行った」とし、特別な対応や、削除などは行っていないと説明した。

VAZ側が削除依頼し、VALUが期日を変更して無効化したという「優待」。VA売り出し前に、ヒカル氏が井川氏に頼んで設定してもらったものという

ヒカル氏は無期限活動停止へ

 ヒカル氏によると、ヒカル氏らとVAZとの話し合いは現在「法律問題に発展している」状況。このため、VAZから「発言しないでほしい」と言われており、8月末ごろから無言を貫いていたが、「ファンにこのまま偽り続けることが耐えきれなくなった」とし、経緯を説明する動画を公開したいう。動画の公開は、ファンや家族を守るための「保身」だと話している。

動画で3人は何度も頭を下げている

 今後ヒカル氏は「無期限で活動休止」にするという。また、VAZがヒカル氏らとともに立ち上げ、3人が所属している事務所「NextStage」は解散。ヒカル氏は「ここまで大きな騒動になった背景には、僕たちの普段からの行動や言動が攻撃的で、不必要に敵を作ってしまうような活動だった」と反省を述べ、「僕たちの今の精神状態はとても活動できる状態ではなく、それらも踏まえて休止します」と話している。


どうも泥沼に 入った感じ。  企業も個人も勝者がいない戦いに入った

女優の武井咲さん(23)とEXILEのボーカル、TAKAHIROさん(32)が結婚したと、双方の所属事務所が9月1日に発表した。武井さんは妊娠3カ月で、2018年春に出産予定という。

ところが、このおめでたいニュースを巡って、デイリースポーツなどは、武井さんの所属事務所オスカープロモーションが違約金を支払う可能性があり、関係者の話として「額は10億円もありうる」などと報じた。

確かに武井さんは多数のCM、テレビドラマなどに出演している売れっ子女優だが、果たしてそのような契約になっているのだろうか?ハフポスト日本版は、芸能分野に詳しいレイ法律事務所の河西邦剛弁護士に話を聞いた。河西弁護士によると、法的にも商習慣的にも、撮影を終えたCM出演をめぐって違約金が発生することは考えにくいという。

「違約金発生は、考えにくい」

ーー武井さん側は、今回の妊娠で違約金を支払わなくてはいけないのでしょうか?

一般的に、CM出演にあたっては、芸能事務所と広告代理店が出演契約書を交わすことになります。その契約書の中では、確かに芸能事務所側が出演者の「イメージ保持義務」を課されている場合が多いと思います。

イメージが保持されない場合とは、例えば犯罪行為や、不倫などが含まれます。結婚や出産は、法的にもイメージダウンにあたるとは言いづらいですし、イメージ保持義務を怠ったとはみなされないでしょう。特に、旅行や保険などの会社にとっては、むしろプラスイメージなんじゃないでしょうか?

ーー「イメージ」の中に女優としての容貌や体型などは含まれないのでしょうか?

例えば水着の広告など、容貌や体型の変化があると著しく支障が出る場合には、裁判所が、事務所側の義務違反を認める余地はあります。ただし、CMは撮り終えている可能性が高いでしょうから、法的責任を負うようなことにはならないでしょう。

ーーデイリースポーツは「一般的にCMは契約書で、契約期間中の結婚や離婚、妊娠などが制限される場合が多い」とありますが、これは事実なんでしょうか?

「イメージ保持」以外に、契約の中で結婚や妊娠といった具体的な例を記載して制限する例が全くないかどうかはわかりませんが、少なくとも自分の経験からは多いとは思いません。「一般的」とまでは言えないのではないでしょうか。

ーー例えば、今回の場合、武井咲さんは製薬会社のCMに出演しています。妊婦が飲むことができない薬などの場合はどうでしょうか?

それは確かに出演者を変更する必要性が高いですから、裁判所が認める余地があるとは言えます。ただし、法律だけではなく商習慣も組み合わせて考えると、やはりその可能性は低いと思います。

ーー商習慣とはどんなものですか?

武井咲さんの事務所は大手です。広告代理店との付き合いも長く、幅広いため、この一件で揉めて違約金を請求するよりも、お互いにとってメリットがあるように、代役を立てるなり「おわび」として出演料の減額をするなどで対応するのが一般的です。

ただし、今後の給料天引きなどの実態はある

ーータレントと所属事務所との間で、恋愛禁止や結婚禁止などの契約を結ぶ場合もあると聞きます。その点についてはどうでしょうか?

確かに、アイドルではそのような契約を結んでいる例もあります。10代の女性のアイドルなどでは、清廉性が1つの商品価値としてみなされていることは事実です。

ただし、裁判になった例もありますが、違約金を支払ったという事例はほとんどないと思います。

武井さんは20代ですし、女優ですから、恋愛や結婚があったとしても全く不自然ではありませんし、タレントの権利を制限する契約が適法と認められることはないと思います。

ーーただ、タレントと事務所との実態としては不平等な扱いもあると聞きます。

現実問題としては、今回のような場合出演料の値下げなどで事務所側に予定外の損益が発生しますので、その分などについてタレントが今後の報酬から一定程度差し引かれる形で納得するという場合もなくはないようです。

人間関係によって、タレントには事務所に「干される」デメリットがありますし、迷惑をかけたという感情から不利益を甘受する傾向にあるようです。日本エンターテイナーライツ協会としては、今後のタレント、事務所、双方のプラスになるような解決になればと思っています。

河西邦剛(弁護士・レイ法律事務所
千葉県出身。東京弁護士会所属。早稲田大学法科大学院卒。芸能トラブル、エンターテインメント、知的財産、刑事事件、特商法問題などを扱う。芸能人の権利を守る日本エンターテイナーライツ協会の共同代表理事。