マンション建設の反対を訴えた住民グループの代表が工事関係者を突き飛ばしたとして、逮捕・起訴された事件の裁判。名古屋地裁は13日「無罪」を言い渡しました。 

 名古屋市瑞穂区の奥田恭正さん(61)は一昨年10月、自宅前のマンション建設現場で工事の現場責任者の男性(当時55)の胸を両手で突き飛ばし、ダンプカーに接触させる暴行を加えたとして逮捕。さらに起訴されていました。 

 奥田さんは自宅近くのマンション建設の反対を訴える住民グループの代表で、これまでの裁判で「暴行を加えた事実はない」「逮捕、起訴は住民運動への弾圧だ」として、一貫して無罪を主張していました。 

 13日の判決で名古屋地裁は「防犯カメラの映像では被告が両腕をほどいた様子は認められず、工事責任者の証言に曖昧さがある」と指摘。その上で「事実を認めるに足りる証拠はなく犯罪の証明がない」などとして奥田さんに無罪判決を言い渡しました。 

 無罪判決後、奥田さんは「住民はじめ多くの皆さまの支援のおかけ。本当にありがとうございました」と話しました。

このマンションの工事責任者は、どう思っているんだと思う。 住民は、もっと不信感を抱いてもっと上手く行かなくなると思う