フィリピンのドゥテルテ大統領は31日、マニラの大統領府で演説し、容疑者を容赦なく射殺し国際的な批判を浴びている強硬な麻薬犯罪対策から全警官の撤収を命じたと発表した。麻薬対策の名を借り、警官が殺人、誘拐、盗み、恐喝を働く事件が相次いでおり、大統領も30日、「骨の髄まで腐っている」と警察の腐敗を認めていた。

 大統領は「警察にはもうやめろと命令を出した。麻薬対策絡みで警官が法を執行することは、もう認めない」と述べた。ただ、警察の「浄化」が済み次第、復帰させる。

 今後しばらくは軍と麻薬取締局が大統領府の指揮下で対策を続行する。大統領就任後の7カ月間で、麻薬との戦いによる死者は既に6000人を超えた。大統領は麻薬戦争を今年3月までに終えると約束していたが、こうした事情から2022年の任期満了まで続けなければならないと30日になって期限を延長している。