トヨタ自動車は24日、豊田章男社長(60)の2016年3月期の役員報酬が3億5100万円だったと明らかにした。トヨタ初の外国人副社長ディディ エ・ルロワ氏(58)の報酬は、この2倍近い6億9600万円。外国人役員に高額な報酬を出す流れは、平等を重視してきたトヨタでも同様だ。

 フランス出身のルロワ氏が副社長に就いたのは昨年6月。報酬が明らかになったのは初めて。同業の仏ルノーを経て1998年にトヨタの現地法人に入った。副社長として、日本や北米など先進国市場を担当してきた。

 ルロワ氏の高額報酬の背景には「外国人の報酬相場に合わせないと他社に引き抜かれかねない」(幹部)事情がありそうだ。トヨタの16年3月期の純利益は過去最高の2兆3126億円で前期比6・4%増。豊田氏の報酬は前期とほぼ同額だった。

 一方、保有するトヨタ株の配当を含めた年収では、豊田氏は13億円超。トヨタ株をほとんど持たないルロワ氏を上回る。