記事が挙げたのは、「世界が認める健康大国であること」、「最先端のがん検査」、「周到な医療サービス」、「距離的に近い」の4点。「世界が認める健康大国」については、平均寿命、がん・心疾患および脳卒中・糖尿病の3大生活習慣病生存率、国民が1年間に医者にかかる回数がいずれも世界一であることを根拠とした。 また、がん検査の先進性では「300種類あまりのがんを一度に検査することが可能」と説明。医療サービスについては、スタッフが笑顔で対応してくれること、検査時に体に塗布される液体が冷たくないこと、病院の中が静かで整然としていることなどを挙げている。

そして、距離的な近さに加えて文化も近いこと、空気がきれいであること、食べ物が安全であること、療養に適した温泉資源が極めて豊富であることなども魅力として紹介した。





医療サービスが充実している点に加えて、温泉が多数存在することが、中国人を含む外国人を医療ツーリズムで呼び込むうえでの強みと言えるだろう。多くの中国人観光客が医療目的で日本を訪れることには、大きな経済効果を生むメリットがあると言える。一方で、現地住民の医療サービス享受に支障をきたすことがないよう、受け入れ態勢を十分に整える必要がありそうだ。

日本の大阪に旅行で訪れた中国人夫婦が、旅行中に体調を崩した際の体験談を自身のブログにつづった。
ホテルに戻ると、熱が上がっているのが自分でもわかるほどだった。その夜は一晩うなされ続けた。翌朝には熱は下がっていたものの、今度はせきが止まらなかった。全身がだるく、食欲もない。夫は「病院を探して診てもらおう」と言った。 目的の病院に着く前、病院らしき建物を発見し、私たちはここで診てもらえないかと中に入った。出てきたのは40歳過ぎの女性だった。女性の英語はほとんどわからなかったが、とても親切だった。なんと私たちの横に膝をついて応対してくれた。中国の病院の看護師の横柄な態度に慣れていた私たちは思わず面食らってしまった。

ほどなくここが健診センターであり、診てもらえないということがわかった。私たちがその場を後にするとき、女性は入口まで送ってくれた。その顔からは申し訳なささが感じ取れた。 目的の病院に着くと、受付の人は1人の看護師を私たちに付き添わせてくれた。渡された紙に病歴を書く欄があったが、私は「妊娠糖尿病」の英語が書けなかった。一か八か中国語で書いてみたところ、看護師はすぐにわかった。診断のときも同じだった。最初に見せられた英語はわからなかったが、医者が日本語で書きなおした「気管炎症」の文字を見て、私はすぐに理解した。