国連開発計画(UNDP)総裁で前ニュージーランド首相のヘレン・クラーク氏は4日、今年末で任期が終了する潘基文(バン・キムン)国連事務総長の後任に立候補すると表明した。

ニュージーランドのキー首相は、クラーク氏には国連事務総長の職に必要な技術と経験があると評価。「今日、世界は大きな問題に直面しており、国連には実用的かつ効率的な指導者が必要。国際問題において、クラーク氏は他の追随を許さない広範囲な経験をもつ」と述べた。

次期事務総長にはほかに、女性3人を含む7人が立候補している。

70年の国連史上、女性が事務総長となった例はなく、女性の就任を強く推す声がある。

現在、コロンビアをはじめとする少なくとも53カ国が女性の事務総長を望む姿勢を示しているほか、民間団体も女性事務総長の選出に向けロビー活動を展開している。