台湾高速鉄道が危機に陥っている。台湾高速鉄道は新幹線の技術が導入されたことから「台湾新幹線」とも称されているが、巨額の債務によって破たん寸前だ。
西安交通大学の中国高鉄発展戦略研究中心はこのほど、台湾高速鉄道は日本の新幹線にとって「輸出に成功した唯一の事例」であると伝える一方、台湾高速鉄道が開業から短期間で経営危機に直面するに至ったのは「新幹線技術を導入したためである」であると主張した。 台湾高速鉄道は1998年に着工、2007年1月に正式に開業した。全長345キロで、建設コストは4500億台湾ドル(約1兆6924億円)に達した。建設時の融資返済で苦しい経営が続いた。また乗客数も当初見込みを大きく下回った。航空機などとの競争を念頭に料金を低く設定したことも経営を圧迫し、破綻懸念は過去にも何度か起きていた。
記事は、台湾高速鉄道は建設時から予算をオーバーしていたとしたほか、98年のアジア通貨危機によってさらに資金調達は苦しくなったと指摘。さらに1日あたりの乗客数も当初の予想の半分程度にしか満たなかったなどと指摘し、「経営危機をもたらした要因は厳格に言えば日本の技術を導入したからだ」などと論じた。
続けて、新幹線の規格は中国高速鉄道に比べて「閉鎖的で互換性に乏しい」とし、新幹線を導入した以上、今後も新幹線の技術を使い続ける必要があると指摘。つまり、重要な部品やシステム、車両などはすべて日本から大金をかけて輸入することが必要であり、技術的な制約が台湾高速鉄道の経営をさらに圧迫し、利益の出ない体質につながっているとの見方を示した。
台湾の事例は本来、新幹線というインフラ輸出を推進する日本にとって、新幹線を導入することで導入先の国や地域は社会的、経済的な利益を得ることができるという「モデルケース」として何が何でも成功させたいプロジェクトだったはずだ。だが、現時点では台湾高速鉄道は経営危機に直面しており、日本にとっても成功事例とは言えない状況にあることは事実で、台湾高速鉄道を立て直すことができれば日本の新幹線輸出にもプラスに働くのではないだろうか。
違う国から見た見解です。 興味深い
