インターネットセキュリティ大手のカスペルスキーが、iPhoneのロック解除や、ドアの解錠などに使える体内埋め込みマイクロチップを社員の体に埋め込んだ。ベルリンで開催中の国際コンシューマー・エレクトロニクスショー(IFA)で発表した。

ガラス封止された米粒大のRFIDチップを、カスペルスキーの社員の手に埋め込んだ。この社員はチップを埋め込まれた状態で、すでに6カ月間生活している。

当初は普通のウェアラブル端末と同じなのではないかと懐疑的だったというが、出社時に社員証を携行したり、ドアを開けるときに鍵を取り出すといった行為を忘れるようなり、「大きな可能性を感じる」と話した。

将来的には、手のひらを端末にかざすだけで買い物ができたり、駅の自動改札をくぐれるようにするという。心拍や体温などの測定・記録、個人データの暗号化などにも応用できる可能性がある。